箕面市議会 > 1998-03-27 >
03月27日-04号

  • "特別会計公共下水道事業費予算日程"(/)
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  1. 箕面市議会 1998-03-27
    03月27日-04号


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    平成10年  2月 定例会(第1回)            第1回箕面市議会定例会継続会会議録3月27日(金曜日)◯出席議員    1番  西田隆一君          15番  永田吉治君    2番  二石博昭君          16番  黒山政之君    3番  増田京子君          17番  斉藤 亨君    4番  牧野直子君          18番  布 邦夫君    5番  松本 悟君          19番  右田光一君    6番  藤沢純一君          20番  藤井稔夫君    7番  八幡隆司君          21番  森岡利秋君    8番  神田隆生君          22番  花畑舜一君    9番  名手宏樹君          23番  北口和平君   10番  稲尾寛一君          24番  谷 茂男君   11番  中島健二君          25番  大越博明君   12番  上田春雄君          26番  石田良美君   13番  牧野芳治君          27番  内海辰郷君   14番  中川善夫君◯欠席議員      なし◯説明のため出席した者の職氏名 市長      橋本 卓君       教育長     西尾日出子君 助役      梶田 功君       水道事業管理者 横尾 巌君                     監査委員 助役      柴田龍男君               葛西嘉昭君                     事務局長                     農業委員会 収入役     芝 寅勇君               大谷俊郎君                     事務局長                     選挙管理委員会 総務部長    奥野三十四君              佐藤昭夫君                     事務局長 人権文化部長  出水睦夫君       市立病院長   岩崎雅行君                     市立病院 競艇事業部長  西田義信君               北脇善明君                     事務局長 市民生活部長  寺内 勇君       消防長     木村忠利君 健康福祉部長  清水朝一君       教育次長    酒井精治君                     生涯学習 都市計画部長  清田栄紀君               三宅芳雄君                     推進部長 建設部長    大谷和雄君       水道部長    平野忠志君 出納室長    稲田 博君◯出席事務局職員 事務局長    石田憲和君       総括主査    西川和彦君 次長      上野信一君       主事      川瀬康司君◯議事日程  (第4号) 平成10年3月27日  午前10時開議 日程第1  会議録署名議員の指名 日程第2  第11号議案 箕面市と茨木市との境界の一部変更の件 日程第3  第12号議案 モーターボート競走施行に伴う勝舟投票券の場外発売及び払戻しの事務の委託に関する協議の件 日程第4  第13号議案 モーターボート競走施行に伴う勝舟投票券の場外発売及び払戻しの事務の受託に関する協議の件 日程第5  第14号議案 モーターボート競走施行に伴う勝舟投票券の場外発売及び払戻しの事務の受託に関する協議の件 日程第6  第15号議案 モーターボート競走施行に伴う勝舟投票券の場外発売及び払戻しの事務の受託に関する協議の件 日程第7  第16号議案 モーターボート競走施行に伴う勝舟投票券の場外発売及び払戻しの事務の受託に関する協議の件 日程第8  第18号議案 箕面市税条例改正の件 日程第9  第19号議案 箕面市火災予防条例改正の件       (総務常任委員長報告) 日程第10 第20号議案 箕面市住居表示審議会設置条例改正の件 日程第11 第21号議案 箕面市心身障害者等福祉金条例改正の件 日程第12 第22号議案 箕面市国民健康保険条例改正の件 日程第13 第23号議案 箕面市ホームヘルプサービス手数料条例改正の件 日程第14 第24号議案 箕面市保育所入所措置条例改正の件 日程第15 第25号議案 箕面市保健医療福祉総合審議会設置条例改正の件 日程第16 第30号議案 損害賠償の額を定める件       (民生常任委員長報告) 日程第17 第17号議案 市道路線の認定及び廃止の件 日程第18 第26号議案 箕面市道路占用料条例改正の件 日程第19 第27号議案 箕面市下水道条例改正の件 日程第20 第28号議案 箕面市都市公園条例改正の件       (建設水道常任委員長報告) 日程第21 第31号議案 平成9年度箕面市一般会計補正予算(第6号) 日程第22 第32号議案 平成9年度箕面市特別会計競艇事業費補正予算(第3号) 日程第23 第33号議案 平成9年度箕面市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第2号) 日程第24 第34号議案 平成9年度箕面市特別会計老人保健医療事業費補正予算(第2号) 日程第25 第35号議案 平成9年度箕面市病院事業会計補正予算(第4号) 日程第26 第36号議案 平成9年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費補正予算(第4号) 日程第27 第37号議案 平成9年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費補正予算(第1号) 日程第28 第38号議案 平成9年度箕面市特別会計公共下水道事業費補正予算(第3号) 日程第29 第39号議案 平成9年度箕面市水道事業会計補正予算(第3号)       (総務常任委員長報告)       (文教常任委員長報告)       (民生常任委員長報告)       (建設水道常任委員長報告) 日程第30 第1号議案  平成10年度箕面市一般会計予算 日程第31 第2号議案  平成10年度箕面市特別会計財産区事業費予算 日程第32 第3号議案  平成10年度箕面市特別会計競艇事業費予算 日程第33 第4号議案  平成10年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算 日程第34 第5号議案  平成10年度箕面市特別会計老人保健医療事業費予算 日程第35 第6号議案  平成10年度箕面市病院事業会計予算 日程第36 第7号議案  平成10年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費予算 日程第37 第8号議案  平成10年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費予算 日程第38 第9号議案  平成10年度箕面市特別会計公共下水道事業費予算 日程第39 第10号議案 平成10年度箕面市水道事業会計予算       (総務常任委員長報告)       (文教常任委員長報告)       (民生常任委員長報告)       (建設水道常任委員長報告) 日程第40 請願第1号  子どもたちがいきいき育つ箕面のまちを保育・学童保育の充実をもとめる請願       (民生常任委員長報告) 日程第41 交通対策特別委員会経過報告の件       (交通対策特別委員長報告) 日程第42 大規模地域整備開発特別委員会経過報告の件       (大規模地域整備開発特別委員長報告) 日程第43 第40号議案 箕面市教育委員会委員の任命について同意を求める件 日程第44 第41号議案 箕面市有功者の議決を求める件       議員提出議案 日程第45        ダイオキシン汚染問題の解決を求める意見書       第1号       議員提出議案 日程第46        遺伝子組み換え食品に関する意見書       第2号 日程第47 常任委員会の所管事項に関する事務調査の件 日程第48 一般質問---------------------------------------    (午前10時 継続開議) ○議長(谷茂男君) ただいまより平成10年第1回箕面市議会定例会継続会を開議いたします。 この際、諸般の報告をいたさせます。事務局長 石田憲和君 ◎事務局長(石田憲和君) まず議員の出席状況をご報告申し上げます。 本日は全員出席でございます。したがいまして本日の出席議員は27名で議会は成立いたしました。 次に、本定例市議会継続会に付議される事件の説明員をご報告申し上げます。  (以下報告) ○議長(谷茂男君) 日程第1、「会議録署名議員の指名」を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第117条の規定により議長において8番 神田隆生君及び21番 森岡利秋君を指名いたします。 次に、日程第2、第11号議案「箕面市と茨木市との境界の一部変更の件」から日程第9、第19号議案「箕面市火災予防条例改正の件」まで、以上8件を一括議題といたします。 以上8件に関し、委員長の報告を求めます。総務常任委員長 内海辰郷君 ◆総務常任委員長(内海辰郷君) さきの本会議において、当総務常任委員会に付託されました諸議案のうち、ただいま議題となりました条例案件等8件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果について順次ご報告申し上げます。なお、議案の審査につきましては、去る3月17日午前10時より委員会を開催し、慎重審査いたしたところであります。 最初に、第11号議案「箕面市と茨木市との境界の一部変更の件」につきましては、境界変更を行う根拠なり必要性、並びに変更内容の妥当性について、種々質疑がありました。 本件につきましては、一部委員より、今回の措置は、国際文化公園都市特定土地区画整理事業区域内において境界の一部変更をしようとするものであるが、国際文化公園都市開発そのものを抜本的に見直すべきとの反対意見が提出されるとともに、他方、市の境界変更については、双方が同一条件あるいは等価による変更となるよう事業の企画段階から配慮しておく必要があるとした上で賛成意見が提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第12号議案「モーターボート競走施行に伴う勝舟投票券の場外発売及び払戻しの事務の委託に関する協議の件」から、第16号議案「モーターボート競走施行に伴う勝舟投票券の場外発売及び払戻しの事務の受託に関する協議の件」まで、以上5件につきましては、一括審査いたしたものであります。 以上5件につきましては、一部委員より、事業の拡大化は見直すべきであるとして反対意見が提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第18号議案「箕面市税条例改正の件」につきましては、今回の特別減税に伴う減収額及び減税補てん債発行による財源確保の考え方を問われたほか、市民の税負担並びに景気対策の観点からの消費税率引き下げに向けての行政対応などについて、種々質疑、要望がありました。 なお、一部委員より、今回の特別減税の規模は小さいものであるし、市の減収に対する国の対応についても不十分な内容ではあるものの、減税そのものについては市民生活にプラスになる措置であるとの理由から賛成意見が提出されました。 本件につきましては、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第19号議案「箕面市火災予防条例改正の件」につきましては、本条例改正による市行政への影響を問われたほか、改正規定中の「母子生活支援施設」の内容及び市内での該当施設の有無、並びに市の施設整備の考え方と改正内容との関連性などについて、種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当総務常任委員会に付託されました条例案件等8件についての審査経過の概要とその結果のご報告といたします。 ○議長(谷茂男君) これより一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております8件のうち、日程第2、第11号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。8番神田隆生君 ◆8番(神田隆生君) 第11号議案「箕面市と茨木市との境界の一部変更の件」に反対し、以下その理由を述べます。 この件は、国際文化公園都市開発にかかわる両市の境界を変更しようとするものであります。国際文化公園都市開発は、千里万博当時に阪急などが安価に買い取った山林を、国、住都公団、箕面市、茨木市などが支援して現在進められている事業であります。かつての千里ニュータウン開発などは、大都市圏への高度経済成長期の人口集中に対して住宅供給を行うという、社会的役割を持ったものでありました。一方で、当時、公害問題が深刻化し、環境保全が社会的課題となる中で、黒田革新府政が環境保全のために開発を凍結した山林が、この開発地域であります。今日、一層地球規模の環境問題が深刻化するもとで、また、人口減の大阪府にあって、740ヘクタールもの山林破壊には何らの免罪符を与えられるものではなく、まして、開発しなければ不必要な砂防ダムだけでも百数十億円の府民の税金を投入し、茨木箕面丘陵線をはじめとした道路計画にも莫大な税金投入が見込まれています。その上長期の不況のもとで、開発後の土地が売れなければ保留地を売って事業費を出す住都公団や、バブル期前後に土地をすべて銀行からの600億円を超える借金で購入している第三セクター国際文化公園都市株式会社は、重大な打撃を受けることになります。今日においては、国際文化公園都市開発を抜本的に見直すべきものであります。また、箕面市は、今、山並み景観保全に力を入れています。東部地域に住む住民にとっては、この山林地域こそ毎日見る山並みであり、市が保全に力を注ごうとしている山並みと同等のものであります。国際文化公園都市に係る箕面市と茨木市の境界変更は認められません。 以上、反対討論といたします。 ○議長(谷茂男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。(“議長”と呼ぶ者あり)6番 藤沢純一君 ◆6番(藤沢純一君) 市民ネットワークの藤沢でございます。簡単に私の意見を述べたいと思います。 私も神田議員さんと同じように、この国際文化公園都市開発には基本的に反対の立場を貫いてきました。そういう意味では同じ思いでありますが、しかし今、現に開発はどんどん進んでいます。その状態で私たちは敗北したかというと、そうではありません。私たちは、工事中も、そして、まちができてからも、永続的にこの彼らの行為をチェックし、そして発言をし、さらに対案を提示していく、そういうつもりで現在いるわけです。そういう観点に立ちますと、歴史的な問題がない限り、本来行政界というのは単純がベストだと私は思っていますので、飛び地も含む複雑な行政界を地形に合わせて単純化することに、何ら問題はないと考えております。今後とも、この国際文化公園都市開発については、大阪府の態度がますますおかしくなっている今、監視を強めていくことをこの場で表明いたしまして、賛成討論を終わりたいと思います。以上。 ○議長(谷茂男君) ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第11号議案「箕面市と茨木市との境界の一部変更の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(谷茂男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第3、第12号議案から日程第7、第16号議案まで、以上5件に対し、これより一括して討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。8番神田隆生君 ◆8番(神田隆生君) 第12号議案から第16号議案の「モーターボート競走施行に伴う勝舟投票券の場外発売及び払戻しの事務の委託と受託に関する協議の件」を一括して反対し、以下討論とします。 本件は、競艇事業の売り上げを伸ばすために、箕面市が開催する賞金王決定競走に当たって、全国23の施行者に勝舟投票券の場外発売と払い戻しを委託しようとするものをはじめとした、事業の委託と受託の件であります。本来住民の健康や安全、福祉の向上などに働くための地方自治体の行う公営ギャンブルは、おのずから自制的であるべきであり、このような事業拡大は厳に慎むべきものであります。公営ギャンブルの売り上げの落ち込みは、さらにこうした売り上げ向上のための事業拡大に拍車をかけるものとなっており、ゆゆしき事態であります。このような風潮にストップをかけることこそ、求められているのではないでしょうか。事業拡大に自制を求め、反対討論といたします。 ○議長(谷茂男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第12号議案「モーターボート競走施行に伴う勝舟投票券の場外発売及び払戻しの事務の委託に関する協議の件」から第16号議案「モーターボート競走施行に伴う勝舟投票券の場外発売及び払戻しの事務の受託に関する協議の件」まで、以上5件を一括採決いたします。 以上5件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上5件をそれぞれ委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(谷茂男君) 起立者多数であります。 よって以上5件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第8、第18号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。8番神田隆生君 ◆8番(神田隆生君) 第18号議案「箕面市税条例改正の件」に賛成し、討論を行います。 本件は、政府が進める2兆円減税にかかわる件であります。昨年政府は、国のかじ取りを誤るものであると日本共産党も指摘をし撤回を求めた消費税増税5兆円、特別減税打ち切り2兆円、医療制度の改悪2兆円、都合9兆円の国民負担増を強行しました。その結果、国民の個人消費を凍りつかせてしまいました。マスコミでも、政策不況などと呼ばれ、国内外の世論も、9兆円負担増こそ、一段と日本経済を深刻化させたと批判をしています。今回実施をされている2兆円減税は、景気を冷え込ませた9兆円と比べても余りにも小さすぎ、リストラや一層の福祉・医療・教育予算の削減、年金の改悪など、将来への不安などが景気浮揚に足かせとなっています。2兆円減税は余りにも不十分で、政策論としては反対であります。その上、箕面など地方交付税不交付団体には国からの何の財政支援もなく、ただ減税による歳入不足に見合う借金を認めるだけであります。しかし、不十分ではあっても、2兆円減税実施がなされており、あえて本条例に反対することを留保するものであります。 昨日、自民党が発表した16兆円規模の総合経済対策は、不況打開のための最優先の課題である消費税減税、所得税減税を否定し、専らゼネコン奉仕の公共事業に重点を置いたもので、国民が求める景気対策に逆行するものとなっています。日本共産党は、消費税を3パーセントに戻すなどの大型減税の実施や、消費を抑制している将来への不安を取り除く暮らし優先の景気対策を実現すべく、奮闘するものであります。 以上、討論といたします。 ○議長(谷茂男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第18号議案「箕面市税条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり)
    ○議長(谷茂男君) ご異議なしと認めます。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第9、第19号議案についてこれより討論に入ります。討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第19号議案「箕面市火災予防条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ご異議なしと認めます。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第10、第20号議案「箕面市住居表示審議会設置条例改正の件」から日程第16、第30号議案「損害賠償の額を定める件」まで、以上7件を一括議題といたします。 以上7件に関し、委員長の報告を求めます。民生常任委員長 上田春雄君 ◆民生常任委員長(上田春雄君) さきの本会議において、当民生常任委員会に付託されました諸議案のうち、ただいま議題となっております条例案件等7件について、審査いたしました経過の概要とその結果を順次ご報告申し上げます。議案の審査につきましては、去る3月12日午前10時から委員会を開催し、慎重審査いたしたものであります。 まず、第20号議案「箕面市住居表示審議会設置条例改正の件」につきましては、市民委員の募集方法について質疑が交わされましたが、本件につきましては、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第21号議案「箕面市心身障害者等福祉金条例改正の件」につきましては、「第4条 福祉金の額」に関して、福祉金支給額の減額根拠、支給対象者の福祉金減額に対する思いのとらまえ方、及び本制度の位置づけ並びに経過措置の考え方について問われたほか、改正される福祉金支給額の決め方、2年後の制度廃止合意事項の取り扱い、精神障害者を対象に加えた理由、今回の改正に伴う見直し財源の充当事業の考え方について種々質疑がありました。 また、改正前後の新旧給付額の根拠とその整合性なり妥当性、難病患者への対応、及び経過措置を設けることの必要性のほか、箕面市障害者施策推進協議会の委員構成について質疑が交わされました。 その他、基本的合意事項の上に立った新たな施策展開などについて、種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、ノーマライゼーションのまち、障害者が生き生き生きるまちを選択した本市として、この種の事業は最後に削るべきなのに、リストラをせず、財源があるにもかかわらず2年後には廃止する改正案には反対との意見、経済状況が大変な事態の中にあって、有効な給付金制度であり、削減することは理解できないし、難病患者への十分な聴取や理解を求めることもない中、実施する必要はないとして反対意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数をもって原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第22号議案「箕面市国民健康保険条例改正の件」につきましては、賦課限度額を最高限度額まで引き上げる必要性、及び引き上げによる財源収入への影響と増収額について問われたほか、介護保険制度導入後の介護保険料と国民健康保険料との関係、さらに1人当たりの平均月額保険料及び他市の保険料引き下げ実態と本市の考え方、行政支援による保険料緩和策について質疑が交わされました。 その他、負担の公平化の考え方、最高限度額該当者の年間収入額及び国に対する国民健康保険制度改正の要望、並びに保険料徴収率の向上対策などについて、種々質疑がありました。 本件につきましては、一部委員より、市民生活が苦しい状況にある中、賦課限度額を上げることによる増収より行政努力をしてほしい、との反対意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数をもって原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第23号議案「箕面市ホームヘルプサービス手数料条例改正の件」につきましては、異議なく原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第24号議案「箕面市保育所入所措置条例改正の件」につきましては、「入所措置」を「保育の実施」に改めることによる制度上の変化、及び新制度での待機児の取り扱い、並びに本条例を改正する必要性について、種々質疑が交わされました。 本件につきましては、一部委員より、入所措置制度から契約方式に変わっていくことは、今後の保育運営上支障を来すことが予想されるとの反対意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数をもって、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第25号議案「箕面市保健医療福祉総合審議会設置条例改正の件」及び第30号議案「損害賠償の額を定める件」につきましては、いずれも異議なく、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当民生常任委員会に付託されました条例案件等7件について、審査いたしました経過の概要とその結果について、ご報告といたします。 ○議長(谷茂男君) これより一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております7件のうち、日程第10・第20号議案、日程第13・第23号議案、日程第15・第25号議案及び日程第16・第30号議案、以上4件について、これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第20号議案「箕面市住居表示審議会設置条例改正の件」、第23号議案「箕面市ホームヘルプサービス手数料条例改正の件」、第25号議案「箕面市保健医療福祉総合審議会設置条例改正の件」及び第30号議案「損害賠償の額を定める件」、以上4件を一括採決いたします。 以上4件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。 以上4件をそれぞれ委員長報告どおり決することにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ご異議なしと認めます。 よって以上4件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第11、第21号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので順次発言を許します。18番 布 邦夫君 ◆18番(布邦夫君) 第21号議案「箕面市心身障害者等福祉金条例改正の件」に怒りを込めて反対し、以下その理由を述べます。 本件は、障害者及び難病者などに対するささやかな福祉金を減額しようとするものです。この根拠に、障害者施策の拡充方向を示した障害者長期計画、いわゆるNプランに沿って、障害者団体なども参加した箕面市障害者施策推進協議会による2年間の検討により具申されたと言われています。しかし、この最終決定に対しても、異議を表明されている団体や障害者が多くおられます。この件について私は、代表質問及び民生常任委員会でも多くの問題点をただしてきました。 第1の問題は、住民の願いや要求にこたえていない点であります。障害者などにとってこのわずかな福祉金が生活費の一部になったり、日ごろお世話になる親族、知人へのお礼の品物になったり、有効に活用していたものが、大幅に削減されるのです。そればかりか、この削減、そして廃止について、支給対象者の15パーセントに当たる特定疾患者、いわゆる難病患者については、知らされていない突然の措置となるばかりか、障害者の多くにも批判のある点であります。市の答弁でも、今後廃止の是非を含めて、アンケート活動などを行うなど逆さまな施策推進の方向で、これが市長の言う住民参加の市政の実態であるなら、断じて容認できるものではありません。あわせて、このことを容認する議員諸氏の住民参加の認識さえ疑うものであります。 第2の問題は、障害者施策の拡充や生活実態の中で、本条例制定当時の情勢が変わり、本内容はばらまき福祉であり、今日的には不要になったので、他の障害者施策にシフトするという点です。障害者をはじめ福祉の拡充を求める国民・住民の粘り強い運動が、国や自治体の施策拡充を進めさせてきました。しかし、まだまだ国も自治体もこの分野での不十分さは明らかであります。一層の福祉拡充、一部本条例適用者の増大、障害者・難病患者への施策拡充は切実な要求でありますが、医療制度の改悪など、今日では逆行さえ生じる状況であります。市長が身を削る思いと言われるのなら、障害者や難病患者にそうした思いをさせないでください。私たちも努力をし、3,000万円の財源確保のため、行政を見直していきますよ。もちろん現金給付であり、本人やご家族の所得によって受給の必要性がない方があれば、本条例の施行規則に沿って申請を辞退することまで、私は否定するものではありません。障害者などの社会活動などへの参加拡充につながる施策の充実は切実であり、その早期実現は当然であり、それを担保にした事業の整理は、断じて容認できません。 第3の問題点は、本市財政との関係で、こうした障害者へのつらい思いをさせないで、財政の仕組み、予算の仕組みを転換させることです。政府は、公共事業に50兆円、その一方、社会保障費に20兆円という、欧米諸国に比べても逆さまな政治を進めています。それどころか、国民には9兆円の負担を押しつけながら、銀行、金融機関には30兆円の税金投入で国民を苦しめ、経済の深刻な事態さえつくり出しています。政府はこうした国民の批判のもとで臨時減税を行い、高齢者や低所得者に臨時福祉特別給付金1万円の支給を行っています。ところが箕面市は、今後、3大プロジェクト事業としてゼネコンと大企業にうるおう大規模開発事業に1,000億円以上の税金を投入し、自然と財政を食い物にする一方で、この福祉金支給制度改悪で3,000万円の削減を図るという構図であり、これでは国以上の冷たい市政であり、到底納得できないものであります。 第4の問題は、こうした障害者へ削減のための検討をさせていたときに、市長や議員の報酬引き上げの提案を行うなど、議員の立場からも許せない暴挙であります。この引き上げは、審議会のご意見などそれなりの理由で提案されたとはいえ、今では、よくぞ議会で反対、修正をしていたなと思うのであります。財政が厳しい中で、福祉施策の拡充のための財源がどうしても捻出できないのなら、こうした予算をシフトすればよかったではありませんか。報酬引き上げに賛成し、この福祉金削減に賛成する議員が出るとは思いませんが、議員にも一見つらい選択を迫るなど、こうした条例改悪を提案された市長の責任は、厳しく問われるものであります。 以上、この条例改悪の撤回を求めつつ、簡潔に反対討論とするものです。 ○議長(谷茂男君) 27番 内海辰郷君 ◆27番(内海辰郷君) 市民会議の内海辰郷です。第21号議案「箕面市心身障害者等福祉金条例改正の件」について、賛成の立場で討論に参加します。 まず初めに、この条例改正に至るまでにご尽力された障害者市民をはじめすべての関係者の皆さんに、最高の敬意を捧げます。私は、この条例改正は本市だけではなく、わが国における障害者福祉行政に革命をもたらしたものであると言っても過言でないと確信しています。そのことを5点にわたって簡潔に申し上げます。 1点目は、何よりも福祉の給付を受ける人たちが、主体的に、みずからの既得権益について議論を展開されたことであります。賛成・反対の激論が交わされ、つかみ合いのけんかになるようなこともあったと聞いています。そんな中で、みずからが苦渋の決断をされました。そして、その2年にわたる議論の下支えをしてこられた行政関係者の労もねぎらいたいと思います。これからの福祉の財源のあり方について先鞭をつけたものとして、まず、高く評価されなければなりません。 2点目は、いかに生きたお金を使うかという手本としてあると存じます。それを行政だけに任すのではなく、本当に必要な施策は何かを、市民みずからが意見を交わして、巡回バスやグループホームへの助成、深夜対応のヘルパー制度に、このお金が生かされていきます。これこそが市民参加による地方自治の原点につながる営みであると確信いたします。 3点目は、政治や行政にとって最も必要な先見性の視点であります。21世紀の高齢社会における福祉財源のシフトはいかにあるべきかに、道筋をつけたということであります。その意味で、長寿祝金の見直しが中途半端に終わっていることは残念でならないのであります。市の理事者は、老人クラブの大会に行ってこう言うべきです。老人クラブの一番大切なスローガンは「寝たきりゼロ運動」です。そのスローガンを実現するために、この長寿祝金を使えないでしょうか。このお金を有効活用して介護体制の充実を図る。介護が必要ではないが、ボーダーライン層におられる虚弱老人への予防対策を講じていく。元気なお年寄りには、いつまでも生きがいを持っていただける老人大学の開設をしていく。言い出せばきりがありません。そんな数々の施策に生きたお金を使っていきたいのですと、2年くらい徹底して議論してください。必ずや、箕面の大半の高齢者の方は理解されると確信いたします。そして、行政と老人クラブが手を携えて、5年がかりで寝たきり老人が全国平均の半分になりました、それでこそスローガンは本物になりますし、そんな実績の積み重ねが、高齢者をはじめ、全市民に元気が出てくる施策の展開になっていくのではないでしょうか。真に高齢者にやさしいとか、高齢者を尊敬するための施策は何か、そのことが明確になってくると存じます。 4点目は、相互扶助ということであります。私があと20年、生を与えられたとしたら、そのとき、もし介助を受けるような状態になっていたなら、リハビリを一生懸命して、一日も早く元気になりたいと思う年寄りになりたいと存じます。また、元気であるのなら、仕事やボランティアに励み、自分がもらえる1年に1度の6,000円を握りしめるのではなく、脳卒中で倒れた大変な友人の家庭で、そのお金を使われることを喜べる年寄りになりたいと思います。心貧しい年寄りではなく、心豊かな年寄りが増えない限り、私たちの社会そのものがもたないと思います。この改正は、私たち日本人の美風とも言うべき相互扶助の精神につながる側面を持っていることも、指摘しておきたいと存じます。 5点目は、この条例改正が本市における障害者福祉の理念と、それに基づく実績がもたらしたことを強調しておきたいと存じます。福祉金という「木」だけを見るのではなく、本市における障害者福祉行政という「森」を見なければなりません。働くところや通所する施設がないからといって在宅を余儀なくされる障害者を一人だってつくってはならないという、そういった哲学が、この根本にあったというふうに思います。だからこそ、本市においては全国初の障害者事業団や雇用支援センターができ、市内のあちらこちらにグループホームや民間の働く場ができてきたのではありませんか。そんなしっかりした理念と実績の裏づけがあったからこそ、他市では考えられない議論が展開できたというふうに思います。 理事者の方に申し上げたい、こんなすばらしい出来事をなぜもっと報道機関等にお願いして、大いに発信していかないのか。この条例改正は、給付を受ける側が主体的に生きたお金の使い道を考え、先見性を持って相互扶助の精神を大切に、障害者福祉の理念を腹に据えて獲得されたことを、再度強調しておきたいと思います。それだけにより一層、行政が今まで以上に福祉施策に責任を持っていかなければならないことも、自明のことでありましょう。この改正こそは、老いも若きも、ハンディのある人もない人も、この箕面のまちでともに生きていこうというノーマライゼーションの理念の勝利であったことを申し添え、賛成討論を終わります。 ○議長(谷茂男君) 4番 牧野直子君 ◆4番(牧野直子君) 無所属クラブの牧野直子です。2つの観点からこの条例案に反対いたします。 1つには、財源の求め方に無理があることです。リフト付福祉巡回バスやディマンドバスの運行、深夜対応型ホームヘルパーの派遣など、どれも福祉サービスとしてあってほしいものばかりです。しかし、それらの福祉サービスをするために、心身障害者の方々の福祉金をカットするというのは、いかがなものでしょうか。そのことを指してスクラップ・アンド・ビルドと言われるのなら、余りにもスケールの小さいスクラップ・アンド・ビルドと言わざるを得ません。箕面市は、福祉のまち総合条例をつくり、障害者市民の長期計画であるノーマライゼーションを目指したNプランを策定し、人権宣言をしたまちなのです。そういう市のビジョンの上に立って政策を推し進めてきたのです。Nプランの早期実現を目指すのであれば、社会的弱者の制度を見直す前に、もっと見直すべき事業があるのではないでしょうか。今回の新年度予算を見る限り、税金のむだ遣いを徹底的にチェックし、歳出をぎりぎりまで切り詰める努力がされているとは思えません。 堺市の新年度予算を見ると、そこに一つの基本的な姿勢がうかがえます。O-157集団食中毒事件の反省から、健康都市を目指し、限られた財源を福祉や生活環境、教育などに重点的に配分したと言われるだけあって、市庁舎工事の見送り、市職員と教員の海外研修の一時凍結、広報紙の紙の質を落とす、退職者の不補充による人件費の削減、警備の機械化などで53億5,000万の歳出を抑え、その分を福祉の充実や教育の新規事業に充てているのです。これが、いわゆるスクラップ・アンド・ビルドではないでしょうか。今回の福祉金の見直しによって捻出されるお金は3,000万円です。その気になれば、福祉金をカットしなくても行政努力で十分得られる金額ではないでしょうか。 次に、この福祉金の見直しに至る論議の経過に見られる不自然さです。障害者市民施策推進協議会、いわゆる障推協で、2年間かけて十分論議された結果ということですが、最初の会議で事務局からこの提案がされたとき、見直しについては受給者の意見を十分尊重してほしいとの声が上がったにもかかわらず、その努力がされた形跡が見られないのです。特に今回の見直しで最も影響の大きい特定疾患者、つまり難病の方の意見が反映されていないことです。福祉金の給付を受けておられる3,000人強のうち特定疾患者の方は440人もおられ、この方たちの現在の給付額が年間3万9,000円、これが一律1万円になるばかりか、2年後には廃止になる方向の話があるというのに、この方たちは話し合いの中に入っておられないのです。 箕面市で最も多い難病患者はパーキンソン病の方々です。そこで私は、全国パーキンソン友の会に問い合わせてみました。難病の方への福祉施策には地域によってかなりの差があることがわかってきました。東京都23区ではすべて月額1万5,500円の給付金が、最も少ない三多摩でも月額5,000円出ているとのことでした。それに比べると、大阪府では年間1万円の見舞金が出ているだけで、それも財政難から、2年前にカットされてしまったのです。府内の市町村では、箕面市は手厚い方でした。大阪府の見舞金がカットされた上、3万9,000円もらえていた福祉金がいきなり1万円になるのです。しかも国では、厚生省の難病対策専門委員会が、公費補助を見直し、患者が一定の治療費を払うべきだと提言しており、医療費の公費負担制度も危うくなってきています。このような難病患者の方々の声を聞く方法は幾らでもあったはずです。保健所では、毎月神経筋難病の方を対象にした交流会が持たれています。ここに市内在住のパーキンソン病の方々やその家族の方々が集まってこられます。その気があれば、ここからご意見を聞くこともできたのではないでしょうか。また、十分論議されたとの話ですが、昨年10月末の臨時協議会の時点でもまだ合意に達しておらず、見直しが決定されても、附帯意見として反対を明記してほしいとの声が上がっていました。このようにして強引に進めてきた今回の福祉金の見直しを図る条例改正案には、強く反対します。 ○議長(谷茂男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。(“議長”と呼ぶ者あり)7番 八幡隆司君 ◆7番(八幡隆司君) 第21号議案「箕面市心身障害者等福祉金条例改正の件」について、賛成の立場から意見を表明します。 私自身も、本当に箕面市障害者施策推進協議会の方々に敬意を表しますし、このことが本当に箕面にとって大革命であるということ、この点について、内海議員と同じ立場であり、ほとんどの部分について内海議員と共感をすることがたくさんあって、今さら何を賛成討論かという部分もありますが、ただその中で、私なりにさきのお二方の反対討論を聞いていて、本当に悲しくなったこともあり、その点について一言、言っておきたいと思って賛成討論に立ちます。 先ほどからお二人の障害者のとらえ方、ささやかな福祉金をカットする、そして、非常に大変な障害者、その方を切り離してはいけない、そういうトーンがすごく感じられてなりません。けれども、今回の障推協、その中で、とりわけ心障福祉会の会長さんは、たくさんの会員の方々を抱えておられて、その会長さんは1人ひとりの、もう少し残しておいてほしい、そういう思いも感じながら、実は賛成に回っておられます。それはなぜなのか。それは、今後の福祉体系を本当に考えたときどうするのか、今まで障害者は行政から来る施策を待つばかりでした。要求したことが一体いつになるのか、そういう立場からしか考えてこなかった。それがNプランの中で、はっきりと、一つ一つの施策が見えてきた。具体的に箕面市の中ではいろんな施策が充実してきた。そのときにです、自分たち自身も、この障害者福祉金が一体どういう意味を持つものなのか。先ほど布議員からは生活費の一部や知人の交流という話がありました。また、会議の中でそういう話がありました。自分の孫にお金を渡したい、そんな人たちもいる、しかし税金で孫に金を渡すのがいいのかどうか、そういう喧々諤々の中でいろんな話をしたのです。いろんな思い、切ない思い、そんなことをわかりながら、同じ立場の中で、それぞれが喧々諤々し、話をしました。 そして何よりも、この福祉金が財源問題という形で語られましたけれども、僕はこの3,000万円は3,000万円ではないと思っています。どんな啓発費よりも、そして、今後の福祉を自分たちの力でつくっていく、例えば、福祉バスは障害者だけが乗るものではありません。お年寄りも乗るし、普通の一般市民も乗ることはできます。サービスを受けてばっかりは肩身が狭い、そんな思いを持ってはる方もたくさんいますが、そういう方々にこの施策が自分たちが政策を形成しながら、新たに、みんなが自分のために考えてもらうばっかりではなくて、自分自身も市全体のことを考えていく、すなわち、これまでの平等観からマイナスをイコールにするのではなくて、これからの政策にプラスに変えていく、障害者を保護するのではなくて、本当にともに生きていく、そういう価値を見出していく、その意味で、僕はこの3,000万は1億、10億の価値があると思っています。 ですから、今ここで、そういった2年間の議論、そして、それぞれの会員さんが、今後それぞれの会の方々にまだまだ意見を言っていく、この議論を重視するという意味で、また、これからの障害者施策として、本当にそのつらい思いを行政が真摯に受けとめながら、まだまだやらなければならないこと、先ほど難病の例が出ました、私たちは、ささゆり園が建ったときも、そして、いろんなものが建ったときも、ああ、あれは私には関係ない、私の子は重度だから、そんな思いを受けながらいろんな政策をしています。ちょっと待ってくれ、一つ一つ解決していくんだから、そんな思いでいろんな政策をやっていってます。すべてのことが確かにいっぺんには進みませんが、本当にNプランの早期実現、そして、新たな細かな政策の実現を目指すそういう障推協の方々、そして、それを支援するいろんな関係者の方々の思いを、ぜひとも箕面市の方々に受けとめていただきながら、私たちも同じ、ともに歩む思いでこの福祉金条例改正の件に賛成をし、討論を終わりたいと思います。(呼ぶ者あり) ○議長(谷茂男君) ほかに、名手宏樹君 ◆9番(名手宏樹君) 日本共産党の名手宏樹です。一般質問の方でこの問題について一言ふれようと思っていましたが、この時点での採決ですので、私の一言、意見を述べさせていただき、討論に参加したいと思います。 この福祉金条例、心身障害者の給付条例が6,100万円見直しをして、一律1万円に削減するということに対して、障害者市民の施策推進協議会に参加する障害者団体の最終結論として合意したものとして、この議会にはこの間、説明をされてきましたが、私が独自に障害者の団体からお話を聞いたところでは、障害者の団体の中では、依然として一律1万円に削減することも、2年後の廃止の検討にも、大きな批判が起こっているということがわかりました。そして、その施策はこの障害者に対してどんな意味を持っていたのかということを、その方はおっしゃっていらっしゃいました。この福祉金がつくられたときも、そして現在も、障害者の生活は親の介護の上に成り立っているのが現実ではないでしょうか。福祉金は親や家族の介護への見舞金としての性格を強く持ったものです。だからこの見舞金をなくすときは、親や家族の介護が必要なくなったときではないかということを、その方もおっしゃっていらっしゃいました。リフト付バスや深夜型ホームヘルパー派遣事業など見直しの施策も、この見舞金をなくした財源を使って行うという考え方自体が、福祉の理念からかけ離れていくものではないでしょうか。(呼ぶ者あり) 見舞金を残してさらに福祉を充実させるために、ヘルパーやリフト付バスも拡充するべきだと思います。それは先ほども討論で述べられたように、布議員が、開発を見直してこの予算を福祉や暮らしに回せという、この方向でこそできることだと思います。障害者市民推進協議会の参加団体の基本的合意や最終結論で、福祉金削減が結論されたかのように報告をされていますが、障推協参加の各団体の今回の福祉金見直しの、削減の態度表明は一体どうだったのでしょうか。4回の推進協の論議を通して最後まで反対だった障害者団体もあったというふうに聞いています。予算審議の議会に、私たちは最後まで反対だったんだと報告してほしいと、ある障害者団体の方は訴えられていらっしゃいました。福祉金削減が障推協の最終結論であるかのようにこの議会に報告されたこと自体、おかしいことではないでしょうか。団体に入っていらっしゃらない心身障害者市民の方々もたくさんおられます。こんな方々に経過は何も知らされていないのではないでしょうか。障害者団体に苦渋の選択を押しつけ、国の福祉切り捨て、財政構造改革路線の箕面版を推進しているものとして、私たちは断じて認められません。削減の基本的合意や2年後の廃止は、断じて認められないということを申し添えまして、討論に参加いたします。 ○議長(谷茂男君) ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第21号議案「箕面市心身障害者等福祉金条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(谷茂男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第12、第22号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。18番 布 邦夫君 ◆18番(布邦夫君) 私は第22号議案に反対し、以下簡潔にその理由を述べます。 いま、国民の暮らしや日本の深刻な財政不況のもとで、中小商工業者や市民にとって、払いたくても払えない国保料と言われ、体の調子が悪いが、もう少し我慢してみるとの声の中で、保険料の滞納や診療抑制が、国保加入者ばかりか、政府管掌保険の加入者にまで広がっています。限度額の引き上げであり、比較的高額者の国保料だとしても、毎年毎年上げていくことは、国保加入者の10パーセントにとって大きな負担増になります。政府の国民健康保険への補助金削減を市民に転嫁させる方向を認めるわけにはいきません。国保や社会保険のあり方を住民本位に抜本的に改めることを、本気になって取り組んでいただくことを強く求め、反対討論とします。 ○議長(谷茂男君) 26番 石田良美君 ◆26番(石田良美君) 市民会議の石田良美でございます。第22号議案「箕面市国民健康保険条例改正の件」に賛成し、以下その理由を述べさせていただきます。 今回の改正は、保険料率は据え置き、賦課限度額を52万円から53万円に引き上げるものです。この改正に賛成する理由を一言で言えば、箕面市国民健康保険制度内における保険料の公平性を高めるものであるということです。賦課限度額を低く抑えるということは、その分の保険料負担を低中所得者に強いるか、一般会計からの繰入額を増やすほかありません。例えば、賦課限度額が48万円のA市の場合、低所得者と高額所得者の実質保険料率の格差は3パーセントになっていますが、本市の場合は1.96パーセントと低く、低中所得者のしわ寄せが軽減されています。賦課限度額が国並みの53万円より低く抑えられている各市を調べてみますと、いずれもこの格差は大きくなっています。格差が大きいほど金持ち優遇策になることはご承知のとおりです。また一般会計からの繰り入れも、本市は府下でもトップクラスに位置づく額になっており、国保以外の市民から苦情が来るのではないかと思われるほどです。平成8年度決算において、1人当たりの保険料額は北摂7市で一番低く、1人当たりの繰入額は2番目に高くなっています。前の市で保険料の減免をされていた方が、本市に転居後、保険料を計算してみますと、減免しなくても、前の市よりも保険料が安かったという事例があり、いかに本市の保険料が低中所得者に配慮したものであるかを示しています。しかし、それでもなお保険料の実質負担率は低所得者の方が高くなっているのは、さきに述べたとおりです。 国民健康保険制度にはさまざまな問題があることは申すまでもありません。そのような中で低中所得者の負担軽減を図り、保険料負担の均衡化を進めてこられたのが、この4年間の改正作業だったと理解をしております。ところで、国民健康保険料の算定システムは各市で複雑に異なっており、理解するのに多大なエネルギーを要します。保険料に関するすべてのデータを公開するとともに、わかりやすい手引書を作成し、「値上げ」という言葉だけが一人歩きすることのないよう、市民への説明責任を果たしていただきたいということを理事者に強く要望し、賛成討論といたします。 ○議長(谷茂男君) 6番 藤沢純一君 ◆6番(藤沢純一君) 第22号議案「箕面市国民健康保険条例改正の件」に反対し、以下、簡単にその理由を述べます。 今の石田議員の賛成討論の中身というのは、非常に技術的・事務的な内容でもって、理事者のこの姿勢に賛意を表しているというふうに思うわけですが、今年は、とりわけ私は、市の姿勢こそ、いま問わねばならないのではないかというふうに思うわけです。私は、この98年度予算案に流れるこの箕面市の思想に、心からいま憤りを感じております。底知れない不況の中で、箕面市民の生活が困窮している様子は、この予算案に随所にあらわれております。しかしながら同じ予算案の中で、行政が市民の税金をためらいもなくむだに使っている様子が見てとれますし、このことは、後の一般会計予算案審議の中で私は詳しく述べます。しかし、その最たるものが退職者優遇条例の具体化ではありませんか。(呼ぶ者あり)ちょっと聞いてください。 一方、先ほど牧野議員がるる述べられたように、障害者への福祉金の削減、さらにこの国民健康保険料削減、保育料など、毎年値上がりしております。この不況の折でも、何の考えもなく当然のごとく上がる、市民の生活実態を考慮することなく毎年機械的に上がるのなら、もはや市長など必要はありません。(呼ぶ者あり)とりわけ、この国民健康保険に加入している市民層というのは、自営業あるいは退職者などの無職の人が多く占めております。守るべき手段の少ない人々ではありませんか。(呼ぶ者あり)行政改革を断行することにより節減した税金を、市民がこの不況期を乗り切るために費やすという考えは箕面市にはないのかと、本当につくづく思っている次第であります。最初にも申し上げましたように、これは単なる事務的な問題ではありません。市の姿勢こそ、いま問われております。当然のことながら、本条例の改定を私は認めるわけにはまいりません。 以上、反対討論とします。 議長、不規則発言をね、静止しないとだめやわ、これ、箕面市議会の品位にかかわります。(呼ぶ者あり) ○議長(谷茂男君) 議長より議員諸君に特にお願いいたします。質問者以外の諸君の自席での私語発言は、速記記録上支障となりますので、慎んでいただきますようにお願いいたします。 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第22号議案「箕面市国民健康保険条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(谷茂男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第14、第24号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。18番 布 邦夫君 ◆18番(布邦夫君) 私は、第24号議案に反対し、以下、簡潔にその理由を述べます。 政府は、戦後国民の児童福祉の拡充を求める運動のもとで今日つくり上げた保育行政を、今日の社会状況の変化を根拠にして、抜本的に法改悪を行いました。この法改悪のもとに、国と自治体の保育行政の責任を放棄する内容があり、父母への負担増を押しつけるものとなっております。本条例改正に伴い箕面市は、新年についてはこれまでの措置と同様の措置を行うことを約束されましたが、法的にその保育入所の申請が入所不可となればその契約行為は終了とするというものとなり、現実に多くの待機乳幼児がいても、その存在さえ否定するものになります。しかも今後、特定保育所へ入所希望者が申し込みをしても、当該保育所との入所契約ができなければ、また、新たに他の保育所への入所申請を行うという論理になるものです。今後とも箕面市が父母の保育ニーズに沿って保育行政の一層の充実に取り組まれることを強く望みながらも、本案に反対するものです。 ○議長(谷茂男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。(“はい、議長”の声あり)6番 藤沢純一君 ◆6番(藤沢純一君) 本改正案について、私は民生常任委員会では賛成したわけですが、この条例改正案は、単なる字句の訂正ではなく、児童福祉法の改定をどうとらえるかということに私は気づきました。このことについては、布先生に大変感謝しているわけですが、以後調査した結果を以下に述べたいと思います。 本改正は、1947年に制定されました児童福祉法が、50年たった今、時代に合わなくなったのでそれを適合させるために、児童福祉の枠組みを根本的に変えるものであります。これは、50年前には女性が一生の間に子どもを何人産むかという合計特殊出生率、これは4.54人であったわけですが、1995年には、ご存じのように、1.42人にまで下がりました。このような少子化傾向への歯どめの意味を大きく込めているものであったというふうに考えております。そして一部の人々が、子育ては個人の責任であると常々言っているわけですが、このことがいかに間違っているのかを、改正法の総則の中で明確に述べられております。つまり、子育ては決して個人の責任ではなく社会的課題であり、社会的責任であることを明記しております。具体的には、第1条に、すべて国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、かつ育成されるように努めなければならない。第2条で、国及び地方自治体は、児童の保護者とともに児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う、というように、子育ては社会的な任務であることを再確認しております。 具体的には、規制緩和の流れの中で地域での子育てそのものの構造を変えていこうという意図を持つもので、例えば、この改正により児童自立支援施設において学校教育が実施されるようになり、役所の縦割りの壁が、一つ取り払われようとしております。このことでわかりますように、新しい発想を随所に含んでいる改正法であるということがわかっております。そしてまた、学童保育を法的に認知し、市町村に相談や助言の努力義務を求めていますし、市町村、社会福祉法人、その他のものは、社会福祉事業法の定めるところにより、児童健全育成事業を行うことができるとしているように、学童保育が社会福祉事業法の制約を受け、現在のように各地で恣意的状態に置かれているこの現状を、戒めております。このように、学童保育については大きな前進をしていると私は考えております。さらに、幼稚園と保育所の融合を見据える幼保一元化などの積極的な側面を持つ法改正であるというふうに考えております。 が、一方、保育料の値上げ、保育所の民営化などが当然想定されます。行政が市民本位に動いていて、市民のNPO活動が盛んであれば、この新しい局面を打開できる可能性は十分にあるわけですが、国民に負担を押しつけてきた自民党政府が続く限り、そして、市民にまだ確固とした受け皿が育っていない今、まだまだ厳しい状況があるというふうに考えられます。まさしくこの法改正はもろ刃の剣であり、検討にいましばらく時間をいただきたい。つまり私は、この条例改正案について、私の態度は今回は保留といたします。以上。 ○議長(谷茂男君) ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第24号議案「箕面市保育所入所措置条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(谷茂男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第17、第17号議案「市道路線の認定及び廃止の件」から日程第20、第28号議案「箕面市都市公園条例改正の件」まで、以上4件を一括議題といたします。 以上4件に関し、委員長の報告を求めます。建設水道常任委員長 北口和平君 ◆建設水道常任委員長(北口和平君) さきの本会議において、当建設水道常任委員会に付託されました諸議案のうち、ただいま議題となりました条例案件等4件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果について順次ご報告申し上げます。議案の審査につきましては、去る3月16日午前10時より委員会を開催し、慎重に審査いたしたところであります。 まず、第17号議案「市道路線の認定及び廃止の件」につきましては、異議なく原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第26号議案「箕面市道路占用料条例改正の件」、第27号議案「箕面市下水道条例改正の件」及び第28号議案「箕面市都市公園条例改正の件」、以上3件につきましては、相関連する議案であることから、一括して審査いたしたものであります。審査の内容といたしましては、占用料に係る改正前後の徴収総額予測のほか、既設電柱等に対する占用料の「経過措置」の妥当性と「調整占用料額」の考え方、並びに今後の占用料改定時における単価抑制を見直すための国等への働きかけを問われたほか、無許可で電柱等に共架する有線放送に対する対応と「共架電線その他上空に設ける線類」の規定に基づいての有線放送に対する占用料の徴収についての考え方について質疑がありました。 また、「調整占用料」に関して、国の指導に基づく調整率の設定時において、電気料金等の公共料金への転嫁を抑制し、市民生活への負担を招かない行政対応を問われたほか、「調整占用料額」の設定に係る「1.1倍」の適用範囲と方法などについて、種々質疑、要望がありましたが、以上3件につきましては原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではございますが、当委員会に付託されました条例案件等4件についての審査経過の概要とその結果のご報告といたします。 ○議長(谷茂男君) これより一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第17号議案「市道路線の認定及び廃止の件」、第26号議案「箕面市道路占用料条例改正の件」、第27号議案「箕面市下水道条例改正の件」及び第28号議案「箕面市都市公園条例改正の件」、以上4件を一括採決いたします。 以上4件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上4件をそれぞれ委員長報告どおり決することにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ご異議なしと認めます。 よって以上4件は、それぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第21、第31号議案「平成9年度箕面市一般会計補正予算(第6号)」から日程第29、第39号議案「平成9年度箕面市水道事業会計補正予算(第3号)」まで、以上9件を一括議題といたします。 以上9件に関し、各委員長の報告を求めます。まず、総務常任委員長 内海辰郷君 ◆総務常任委員長(内海辰郷君) ただいま議題となりました補正予算のうち、当総務常任委員会に付託されました補正予算2件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果について順次ご報告申し上げます。 まず、第31号議案「平成9年度箕面市一般会計補正予算(第6号)」中、当委員会所管に係る予算につきましては、「桜ケ丘人権文化センター分室用地購入費」及び「建物等移転補償」に関連して、それぞれの内容及び現時点において用地取得並びに移転補償するに至った経過とその妥当性のほか、関連して、市営桜ケ丘住宅の入居基準の明確化について質疑が交わされるとともに、「市民人権意識調査委託」に関して、調査目的及び調査内容並びに委託経緯を問われたほか、調査そのものの見直しなどについて、種々質疑、要望がありました。 次に、歳入中「市税」に関して、市民税の減額理由、特に経済情勢との関連性に対する市の見解を問われたほか、消費税の減税実施に向けての国への要望について質疑が交わされるとともに、「市たばこ税」の増額理由及び市内での購入促進に向けたPRなどについて、種々質疑、要望がありました。 次に、「箕面駅前第一駐車場使用料」及び「箕面駅前第二駐車場使用料」に関して、各使用料の増減理由及び駐車場建設当時の関係者の市に対する貢献をも考慮した予算措置のほか、本補正予算全般にかかわって、多額の減額補正が生じることのない予算措置などについて種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、桜ケ丘人権文化センター分室用地の行政財産への移行については早期に行っておくべきであるし、同様の対応が今後行われないようにされたいとの指摘要望を付した上で賛成意見が提出されました。 本件につきましては、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第32号議案「平成9年度箕面市特別会計競艇事業費補正予算(第3号)」につきましては、異議なく原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当総務常任委員会に付託されました補正予算2件についての審査経過の概要とその結果のご報告といたします。 ○議長(谷茂男君) 次に、文教常任委員長 斉藤亨君 ◆文教常任委員長(斉藤亨君) ただいま議題となっております補正予算のうち、さきの本会議において、当文教常任委員会に付託されました補正予算1件につきまして、審査経過の概要とその結果をご報告いたします。議案の審査につきましては、去る3月13日午前10時より当常任委員会を開催し、提案理由の説明を受けた後、慎重に審査いたしたものであります。 第31号議案「平成9年度箕面市一般会計補正予算(第6号)」中、当委員会所管に係る予算につきましては、まず、「豊川南小学校増改築工事」に関して、減額補正の内容、及び学童保育用トイレを設置しないで既設トイレを活用することとなった理由並びにトイレ設置に係る今後の考え方について、質疑、要望がありました。 次に、「第一市民テニスコート改修工事」に関して、テニスコートの全天候型への改修及び照明設備設置の考え方を問われたほか、「旧第一市民体育館解体撤去工事」に関連して、解体後の跡地管理のあり方等について質疑、要望がありましたが、本件につきましては、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当文教常任委員会に付託されました補正予算1件について、審査いたしました経過とその結果のご報告といたします。 ○議長(谷茂男君) 次に、民生常任委員長 上田春雄君 ◆民生常任委員長(上田春雄君) ただいま議題となっております補正予算のうち、さきの本会議において当民生常任委員会に付託されました予算4件について、審査いたしました経過の概要とその結果について順次ご報告申し上げます。 最初に、第31号議案「平成9年度箕面市一般会計補正予算(第6号)」中、当委員会所管に係る予算につきましては、「指定ごみ袋購入費」に関して、減額理由及び指定ごみ袋の交換率、また、未指定ごみ袋を収集しないPR等、ごみ排出マナー向上に向けた市民啓発方策とあわせ、指定ごみ袋の有料化等によるごみ減量方策の検討を問われたほか、指定ごみ袋のみの収集モデル地区設定の取り組みについて種々質疑が交わされましたが、本件につきましては原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第33号議案「平成9年度箕面市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第2号)」、第34号議案「平成9年度箕面市特別会計老人保健医療事業費補正予算(第2号)」及び第35号議案「平成9年度箕面市病院事業会計補正予算(第4号)」につきましては、いずれも異議なく、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当民生常任委員会に付託されました補正予算4件についての審査経過の概要とその結果のご報告といたします。 ○議長(谷茂男君) 次に、建設水道常任委員長 北口和平君 ◆建設水道常任委員長(北口和平君) ただいま議題となっております補正予算のうち、当建設水道常任委員会に付託されました補正予算5件について、審査いたしました経過の概要とその結果について順次ご報告申し上げます。 最初に、第31号議案「平成9年度箕面市一般会計補正予算(第6号)」中、当委員会所管に係る予算につきましては、まず、総務費において、「民営駐車場助成金」に関して、今日までの助成件数と保有台数について、また、助成対象駐車場の廃止状況及び助成駐車場の稼動率とそのあり方を問われたほか、東部地域における空き駐車場に対する運営助成のあり方並びに駐車場料金の地域間格差の是正に向けた指導と方策などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、土木費において、「光ディスク図面管理システム保守委託」に関して、減額理由及び道路、住宅等に関する図面・文書類の今後の管理方法を問われたほか、光ディスクとマイクロフィルムのコスト比較並びに機械導入に当たっての全庁的な管理システムのあり方などについて、質疑、要望がありました。 また、「民間建築物耐震診断補助金」に関して、減額理由及び防災対策の一環としての本制度の活用と市民への広報活動について質疑が交わされたほか、「紅葉橋高欄等改良工事」に関して、当初予算要求段階での適正な工事手法の選択と予算措置のあり方、及び改良工事の内容と橋上の走行車両等の重量制限、並びに景観面等を配慮した今後の橋りょう改修の考え方を問われたほか、関連して、本事業及び「小野原西土地区画整理事務所設置工事」について、減額補正措置並びに入札のあり方について質疑が交わされました。 また、「市街化区域編入意向調査委託」に関して、過去における同種委託の実施状況及び減額理由とアンケート調査の対象のほか、調査結果の情報公開と次期総合計画への反映方策を問われたほか、市民参加で自主的なまちづくりを推進する意識を高揚するための対策などについて、種々質疑、要望がありましたが、本件につきましては原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第36号議案「平成9年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費補正予算(第4号)」につきましては、債務負担行為中の「萱野中央特定土地区画整理事業」の補正内容と当対池排水路の設置目的及び設置に当たっての公園課との協議内容を問われたほか、当対池の「葦」等の自然環境への影響、及びワークショップでの取り組みと本設置工事との整合性、並びに工事推進時における周辺への配慮などについて、種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、本事業そのものについて、また、周辺住民への配慮が不十分なまま工事が進められているとの反対意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第37号議案「平成9年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費補正予算(第1号)」、第38号議案「平成9年度箕面市特別会計公共下水道事業費補正予算(第3号)」及び第39号議案「平成9年度箕面市水道事業会計補正予算(第3号)」、以上3件につきましては、いずれも異議なく、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略でございますが、当委員会に付託されました補正予算5件についての審査経過の概要とその結果のご報告といたします。 ○議長(谷茂男君) これより一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。         ただいま議題となっております9件のうち、日程第21・第31号議案、日程第22・第32号議案、日程第23・第33号議案、日程第24・第34号議案、日程第25・第35号議案、日程第27・第37号議案、日程第28・第38号議案及び日程第29・第39号議案、以上8件について、これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第31号議案「平成9年度箕面市一般会計補正予算(第6号)」、第32号議案「平成9年度箕面市特別会計競艇事業費補正予算(第3号)」、第33号議案「平成9年度箕面市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第2号)」、第34号議案「平成9年度箕面市特別会計老人保健医療事業費補正予算(第2号)」、第35号議案「平成9年度箕面市病院事業会計補正予算(第4号)」、第37号議案「平成9年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費補正予算(第1号)」、第38号議案「平成9年度箕面市特別会計公共下水道事業費補正予算(第3号)」及び第39号議案「平成9年度箕面市水道事業会計補正予算(第3号)」、以上8件を一括採決いたします。 以上8件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上8件をそれぞれ委員長報告どおり決することにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ご異議なしと認めます。 よって以上8件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第26、第36号議案についてこれより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。3番増田京子君 ◆3番(増田京子君) 無所属クラブの増田京子です。第36号議案「97年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費補正予算(第4号)」に反対し、以下、その理由を述べます。 97年度、今年度より始まったこの工事が、いま着々と進んでおります。田んぼや畑が灰色の土肌をさらけ出し、造成工事が進んでいるのです。以前はこの季節にあちこちで咲き誇っていたレンゲの花が、今は寂しそうに隅っこでひっそり咲いているのを見かけるぐらいです。ついこの間まで、道を通うとき、耳に心地好いホオジロやカワラヒワの鳴き声が、今はもう聞こえません。ケリのあの繁殖時のけたたましい鳴き声やヒバリのさえずりは、この春からはもう聞くことはないでしょう。そして、初夏の蛍ももう見ることはできないでしょう。学校や幼稚園などに通う子どもたち、周辺で遊ぶ、育つ子どもたちに、知らず知らず季節のうつろいと情緒を、風や色や音を通じてはぐくんできた場所が、また一つ消えていきました。何百年と培われてきた歴史がいとも簡単に削られていきます。先日、ここを通う子どもが、ユンボやショベルカーなどの工事の作業を見て、「いつも、にらみつけて通るねん」と言うのを聞きました。私たちはこの子どもたちに持続可能な夢と希望の持てるまちを築き残していけるのだろうかと、改めて問われた思いがします。箕面新都心構想として始まった計画が、いつの間にか、ほかの区画整理事業と何ら変わりなく進み、大人にも夢が描けなくなってしまったのではないでしょうか。今のまちづくりの協議会にはどれぐらいの人が集まり、どんな議論がされているのでしょうか。大変人数が少ない、余り活発でない会議であるという声も聞きました。今までも私は、箕面市内の開発や造成工事をさまざま見てきましたが、これまでの従来どおりの開発では、人が住み続けたくなる箕面のまちになるとは考えられません。そして、当対池の自然環境にも大きな影響を与えつつ進む工事に、もうこれ以上の国の予算は要らないのです。バブル期に計画され、土地は金なりと言われた神話は、今はもう通じません。 そして、先ほどもありましたが、国は16兆円のお金を公共工事へ充てようとしております。また大きな橋、明石大橋ができましたけれども、それ以上の橋が、本土と北海道や四国などとつなぐ橋が計画されています。そして、むつ小川原など、もう本当に見直しが必要な事業にさえ継続という計画が立てられております。まだまだこの国はこうして開発推進の国になっていくのかと、大変悲しい思いで今朝の新聞を見ました。昨年の京都で行われましたCOP3、あれは何だったのでしょうか。あの数字を本当に自分たちのものとして取り入れ、それを解決していくためには、このような公共工事への予算の使い方、配分ではなくて、これからは教育や福祉や環境に経済の柱が移動していくというシステムの構築が望まれる時代になってきているのです。箕面もローカルアジェンダの計画がされております。箕面らしさ、そして、箕面の大切なものを、これから本当に子どもたちに残していくためにも、いま一度この工事を見直すために立ちどまる勇気も必要だということをつけ加えまして、反対討論とさせていただきます。 ○議長(谷茂男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第36号議案「平成9年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費補正予算(第4号)」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(谷茂男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第30、第1号議案「平成10年度箕面市一般会計予算」から日程第39、第10号議案「平成10年度箕面市水道事業会計予算」まで、以上10件を一括議題といたします。 以上10件に関し、各委員長の報告を求めます。まず、総務常任委員長 内海辰郷君 ◆総務常任委員長(内海辰郷君) ただいま議題となりました平成10年度当初予算のうち、当総務常任委員会に付託されました予算3件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果について、順次ご報告申し上げます。 最初に、第1号議案「平成10年度箕面市一般会計予算」中、当委員会所管に係る予算につきましては、まず、総務費において、「非常勤職員報酬」に関して、非常勤職員の内訳とそれぞれの職名の位置づけ並びに再雇用者ごとに職名を付与する理由をはじめ、再雇用後の勤務年数とその処遇、並びに職員退職手当特別措置条例の適用による退職者を取り巻く諸状況への対応のほか、関連して、市民相談員報酬が今回措置されていない理由及び今後の相談業務従事者の配置の考え方などについて質疑が交わされるとともに、「契約検査業務推進参与報酬」に関連して、入札参加登録業者と市の業務内容との整合性並びに登録受付時期の柔軟な対応、及び業務発注に際して多くの登録業者の中から選定できる体制整備などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、「時間外及び休日勤務手当」に関して、時間外勤務の特に多い職場及びその勤務状況の実態と労働基準法との関係、並びに時間外勤務削減への取り組み方について質疑が交わされるとともに、「秘書業務委託」に関して、今日までの派遣スタッフの交代人数と交代理由、並びに交代後における守秘義務のほか、スタッフが頻繁に入れ替わらない体制づくり、また、本業務委託の再検討などについて種々質疑、要望がありました。 次に、「総合計画審議会委員報酬」及び「総合計画策定委員会委員謝礼」等に関連して、次期総合計画策定の全体的な進め方及び目標年次をはじめ、大規模プロジェクトの方向性及び土地所有者の将来の税負担など、市民の立場を十分考慮した計画策定について質疑が交わされるとともに、関連して、総合計画策定に係る準備作業の内容及びまちづくり探検隊の調査報告会資料の議会への提供の有無、並びに市民参加条例に規定されている「市の意思形成の段階から市民の意思が反映される」という条文の解釈、また、市民参加の考え方と議員の立場なり位置づけとの関係、及び市民参加に係る基準の必要性のほか、代議制民主主義の啓発などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、「昇任試験問題作成委託」に関連して、昇任試験の合格基準と合格者数の事前公表及び公平性の確保、また、受験資格対象者数と受験率を問われるとともに、資格職制度導入に関する現状と試験実施との整合性、及び人事考課制度の取り扱い並びに試験制度の見直しについて、また、試験制度以外の昇任措置の考え方などについて質疑が交わされたほか、関連して、係制廃止に伴うグループ制導入の効果と今後の本制度の進め方、職員の意欲と人事配置とのかかわりなどについて、種々質疑、要望がありました。 次に、職員研修中の「特別旅費」に関して、ハット市への職員派遣目的と派遣期間の考え方、及び研修内容なり事業目的を明確にした上での派遣などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、「地域備蓄用防災資機材」及び「自主防災組織備蓄用防災資機材」の購入費に関して、それぞれの内容をはじめ、自主防災組織への資機材の貸与状況と本制度の周知、並びに防災施設整備のあり方と自主防災組織の結成率との関連について、また、防災資機材の整備状況及び地域備蓄用としての小学校空き教室利用の実現化について質疑が交わされたほか、「避難地等標識設置工事」に関して、標識設置の効果及び市民の防災意識の高揚策などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、「箕面市同和事業促進協議会補助金」に関して、補助金支給の見直しのほか、「地区指定」及び「地区」という呼称の廃止などについて質疑が交わされるとともに、「行政情報ネットワーク(財務会計併用分)設置委託」及び「行政情報ネットワーク保守委託」等に関して、当該ネットワーク構築事業のこれまでの推進状況及び平成10年度の事業内容をはじめ、既設端末機の行政情報ネットワークに併用できる機器への更新のあり方及び全機器更新の目標年次、また、ネットワーク化に係る機器の統一、人材の確保、組織体制の検討など、種々の課題整理の必要性のほか、関連して、庁内備品なり文書の供用化等事務管理のあり方などについて、種々質疑、要望がありました。 その他、総務費におきましては、o当初予算編成にかかる日程のあり方o公共施設の耐震改修経費の見通しo分煙カウンター設置の評価を踏まえた分煙システムの推進o女性問題懇話会委員の男女比及び女性施策の進め方o自治省からの「地方自治・新時代に対応した地方公共団体の行政改革推進のための指針」に対する見解などについて、種々質疑並びに要望がありました。 次に、消防費においては、「石丸分団格納庫兼詰所用地購入費」に関して、地元から寄附金を受けて市が用地取得する今回の方式と同様の事例、並びに本制度の周知について、また、「耐震性貯水槽等新設工事」に関して、貯水槽の水を飲料水として活用することなどについて、種々質疑、要望がありました。 次に、歳入においては、「市民税」に関して、個人市民税を前年度より減額計上している理由、特に人口推移との関連性を問われるとともに、財政運営の健全化対策として、税収増を図る観点からの計画的な人口対策について質疑が交わされたほか、「固定資産税」に関して、地価下落に伴う評価額の修正と課税額との関係、及び負担の軽減化などについて種々質疑、要望がありました。 次に、「箕面駅前第一駐車場使用料」及び「箕面駅前第二駐車場使用料」に関して、駐車場管理委託の実施時期と委託先及び委託額のほか、駐車場使用料の予算措置のあり方、箕面都市開発株式会社直営駐車場と市営駐車場の利用率との関連性、同株式会社への委託の妥当性並びに第三セクターに対する市のかかわり方などについて、種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、三大プロジェクトの推進を前提とした総合計画が検討されているし、同和行政についても、なお継続化が図られていること。また、行政改革の名のもとに人事管理制度の導入を強行していく方向にあるなど、市政推進に問題があるとして、反対意見が提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第2号議案「平成10年度箕面市特別会計財産区事業費予算」につきましては、異議なく原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第3号議案「平成10年度箕面市特別会計競艇事業費予算」につきましては、事業開催経費の削減方策及び一般会計への繰出金のあり方、並びに法第19条交付金の見直しについて質疑が交わされたほか、ボートピア道頓堀施設の設置並びに住之江競走場におけるナイターレースに係る地元住民の意向に対する考え方及び計画の再検討について、また、ボートピア道頓堀施設の借り上げに係る債務負担行為の取り扱いなどについて、種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、引き続き事業が拡大されていること、また、開催経費の削減並びに法第19条交付金の見直しに向けてさらに努力すべきであるとの反対意見が提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 なお、付託議案外といたしまして、箕面市土地開発公社における保有地の分譲計画について理事者より説明がありましたことを申し添え、以上、まことに簡略ではありますが、当総務常任委員会に付託されました当初予算3件についての審査経過の概要とその結果のご報告といたします。 ○議長(谷茂男君) この際、暫時休憩いたします。     (午前11時45分 休憩)   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~       (午後1時 再開) ○議長(谷茂男君) これより休憩前に引き続き会議を開きます。 委員長の報告を求めます。文教常任委員長 斉藤亨君 ◆文教常任委員長(斉藤亨君) ただいま議題となっております平成10年度当初予算のうち、当文教常任委員会に付託されました予算1件について、審査いたしました経過の概要とその結果についてご報告いたします。 第1号議案「平成10年度箕面市一般会計予算」中、当委員会所管に係る予算につきましては、まず、第10款教育費、第1項教育総務費において、「教育委員会だより印刷製本費」に関して、市民の反響及びその評価と、市民の意見を取り入れる方策並びに掲載内容の充実について問われたのをはじめ、対象読者層のとらえ方及び他部局も含めた委員会だよりのあり方の検討、並びに活気ある紙面づくりについて、質疑、要望がありました。 次に、「外国人英語指導助手報酬」に関して、報酬額及びその基準とこれまでの勤務状況、並びに長期間勤務となるための交通費等の支援方策を問われたほか、指導助手としての資格要件の有無と配置目的、並びにハット市以外あるいは日本在住の外国人採用の検討などについて、種々質疑、要望がありました。 続いて、「教育相談指導員報酬」に関して、指導内容と実施形態、対象者数及び指導技術の取得による教員育成のほか、「修学奨励金」に関して、1人当たり支給金額と同趣旨の府制度における貸与額及び支給の見直しについて質疑があったのをはじめ、「地区補充学習会講師謝礼」に関して、対象人数及び同和問題の終結への考えを問われたほか、学習会実施による効果と利用団体等に対する実施目的や目的達成のための方策などについて、質疑、要望がありました。 次に、「スクールカウンセラー謝礼」に関して、カウンセラーと教育センターにおける教育相談との相違及びカウンセラー導入による効果と実績、並びに卒業生に対する相談受け入れの可否を問われたのをはじめ、関連して、不登校者数とその対応、及び教職員数の充実並びに30人学級実施に向けての国への要望活動の実施について、また「住宅借上料」に関して、外国人英語指導助手1人当たりの予算額や実情に合った金額への変更、並びに住居が見つかるまでの対応について質疑があったほか、「点訳版教科書購入費」に関して、盲学校以外の学校に在籍する全盲児童に対する点訳版教科書に係る文部省の無償配布の現状、及び全盲児童就学に対する文部省の考え方、並びに配布教科書変更の国への要望について、質疑、要望がありました。 その他、教育総務費におきましては、o教育委員会内における「部落解放年鑑」及び「部落解放研究」の購入冊数とその必要性o卒業証書作成方法並びに筆耕料と生徒費との関連o部活動に係る指導員講師の派遣目的と派遣数、及び児童・教員・クラブ数の変遷並びに派遣効果とクラブ活動の充実策等について種々質疑、要望が交わされました。 次に、第2項小学校費においては、「入学・卒業記念品」及び「運動会参加賞」に関連して、物品支給の必要性並びに廃止についての考え方を問われたほか、関連して、副読本等における再生紙使用状況及び環境教育の一環としての再生品使用への取り組みについて質疑がありました。 続いて、学校管理費中の「委託料」に関連して、学校に設置されている焼却炉撤去の決定経過と将来展望を見据えた対応、及び焼却炉の有効利用等の検討について質疑が交わされたほか、「西南小学校給食室床改修工事」に関して、改修内容と学校におけるO-157対策の実施状況を、また、「障害児対策施設改修工事」に関して、改修実施時期と障害児入学時期との整合性、及び各学校における障害児への施設対応について、質疑、要望がありました。 次に、「北小学校屋内運動場改修工事」に関連して、全小・中学校における屋内運動場床面のフローリング化完了の予定年次及びその推進方策について、また、「南小学校施設整備工事」に関して、自校炊飯未実施小学校における自校炊飯実施の計画的推進について、質疑が交わされたほか、「南小学校校舎耐震補強工事」に関して、ランニングエネルギー削減への取り組みをはじめ改修方法の決定基準、及び他事業との整合性のほか、工事内容の見直し、工事発注に際しての市内業者の指名などについて問われたほか、関連して、プールの地域開放について質疑がありました。 次に、第3項中学校費において、「学校理科実験助手報酬」に関して、助手の職務内容と助手を非常勤職員から臨時職員化することとの整合性、及び教職員への負担状況などについて問われたほか、学校管理費中の「消耗品」に関連して、教育現場におけるいす・机などの破損状況及びその調査のあり方と備品補充の考え方について質疑、要望がありました。 次に、第5項社会教育費においては、「社会教育委員報酬」に関して、構成メンバー及び選出基準と選出対象団体の拡大、並びに社会教育関係団体選出委員の増員について、また「社会教育指導員報酬」に関して、第四中学校開放事業に係る人員体制と夜間の利用状況、及び近隣コミュニティセンターとの整合性を問われたのをはじめ、「総合子育て支援策検討業務委託」に関して、支援策を検討するための保護者・家庭の実態調査の実施、及び3歳未満児における子育ての重要性への認識を問われたほか、支援策検討の手順及び子育て総合施策検討部会員の選出範囲の拡大と業務委託の見直しについて、質疑、要望がありました。 次に、「社会教育関係団体育成補助金」及び「青少年関係団体育成補助金」に関して、補助対象項目及び一部特定団体への補助内容、及び補助そのものの見直しについて質疑が交わされたのをはじめ、団体運営費に占める補助金の割合及び補助制度の意義、並びに団体活動の活性化方策について、質疑、要望がありました。 次に、「郷土資料館費」に関して、同館前にある水車を市民の目にふれる場所で展示する方策の検討及び観光資源としての活用をはじめ、資料館パンフレットの内容及び資料館の利用促進方策について問われたほか、「(仮称)西南地区図書館等建設工事」に関して、建設予定のおくれに対する地元住民の意向、及び市民の声を聴く会の開催予定とその運営方法について、質疑、要望がありました。 その他、社会教育費におきましては、o退職手当特別措置条例に係る退職者の再雇用職種と報酬額のあり方o萱野三平記念館パンフレットの内容と利用の促進方策、並びに和室利用のPRo成人祭の運営のあり方及び成人祭の意義oこども110番ステッカーの設置場所と設置場所の拡大oスカイアリーナ及び市民会館駐車場の閉館時における開放o学校図書館との連携による公立図書館の業務量増加と人員体制との整合性等について種々質疑、要望がありました。 次に、第6項保健体育費において、「民間温水プール借上料」に関して、利用状況及び今後の見通し、並びに利用率の向上方策を問われたほか、関連して、温水プール建設の考え方について、また、「給食用諸用紙印刷製本費」に関連して、栄養士と保護者との接点の拡大及び全小学校への栄養士配置について、種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、本当に必要な所に人事配置がなされているか疑問であるし、外国人英語指導助手のあり方、及びコンサルタントへの業務委託についても問題があるとの反対意見、また、同和教育を依然として行うことは、憲法や教育基本法に基づく教育から逸脱しているし、臨時職員化による不安定雇用で教育を賄っていこうとしているとの反対意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当文教常任委員会に付託されました当初予算1件について、審査いたしました経過の概要とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(谷茂男君) 次に、民生常任委員長 上田春雄君 ◆民生常任委員長(上田春雄君) ただいま議題となっております平成10年度当初予算のうち、当民生常任委員会に付託されました予算4件について、審査いたしました経過の概要とその結果について順次ご報告申し上げます。 最初に、第1号議案「平成10年度箕面市一般会計予算」中、当委員会所管に係る予算につきましては、まず、第2款総務費におきまして、「街区表示板整備委託」に関して、委託内容、外国人市民が増える中、外国語標記の統一的な対応及び古来からの通称地名に対する行政対応のほか、街区表示板整備の今後の進め方について種々質疑がなされました。 続いて、「河川水質調査委託他」に関して、ダイオキシンに係る調査内容と調査方法、及びその公表方法並びに調査範囲拡大の検討を問われたほか、市役所屋上等で測定する根拠及び測定場所の変更などについて、種々質疑がありました。 また、「コミュニティ振興費補助金」及び「コミュニティセンター運営費等補助金」に関して、各館における自主事業への行政のかかわり、及び施設の立地条件の違いによる維持管理費の格差是正のほか、コミュニティセンター設置目的と実際の運営なり事業活動が異なる場合の行政対応、各コミュニティセンター間の運営格差に対する行政対応、積立金等の管理・指導のあり方について問われたほか、関連して、施設改修の考え方、斎場建設に伴う影響の予測及び萱野北小学校区内でのコミュニティセンター新設などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、「地球環境保全行動計画策定業務委託」に関して、「地球環境保全行動計画」と「環境に配慮した施設運営ガイドライン及びアクションプラン」との関係、及び推進スケジュールとその進め方について、種々質疑が交わされたほか、本策定業務を委託する必要性、地球環境保全行動計画策定を委託でなく、現行ガイドラインなりアクションプランを発展推進させ市民と協働で進める方策を問われるとともに、「環境学習推進業務委託他」に関して、市役所でのISO(イソ)14000シリーズ取得の考え方と行政の率先した取り組み、及びアクションプランの進行管理並びにその推進状況のチェック体制について、種々質疑が交わされました。 また、関連して、「環境家計簿事業」に関して、検討内容、講習会や研修会の実施を含めた積極的な取り組み方策などについて、種々質疑がありました。 その他、「非常勤職員報酬」に関して、平成9年度と変わっている理由及び予算説明書に記載されている各非常勤職員の業務内容について質疑が交わされたほか、関連して、非常勤職員の名称の根拠及び予算書への表示方法について、種々質疑がなされました。 さらに、「自動交付機システム保守・整備委託」に関して、カードの切替率、市民課窓口と自動交付機との利用状況の比較及びカード切り替え促進のためのPRについて質疑が交わされたほか、関連して、繁忙期における他部からの応援体制、自動交付機利用者のプライバシー保護の観点に立った機器設置上の改善などについて、種々質疑、要望がありました。 その他、総務費におきましては、o山間部の緑の保全を確保する全庁的な体制づくりo住民総背番号制導入の動きと住民基本台帳上のプライバシー保護との関係o外国人登録システムの開発スケジュールo外国籍市民と日本国籍市民との混合世帯への各種行政通知のあり方について種々質疑、要望がありました。 次に、第3款民生費におきましては、「民生委員事務委託」に関して、民生委員が1期でやめられる場合の理由、民生委員の任期終了に伴う改選に向けての市の姿勢、民生委員のなり手拡大のための改善策、及び民生委員間のコミュニケーションを図る方策について、種々質疑、要望がありました。 続いて、「同和地区社会福祉団体活動費補助金他」に関して、福祉団体での補助金活用の改善点、補助金の内容と支給方法などについて質疑が交わされたほか、「福祉バス運行委託」、「福祉バス待合所標識設置委託」及び「福祉バス購入費」に関連して、バス小型化のメリットを生かした生活道路区域への運行方策及び運行手法の検討、福祉バス充実の観点から市民生活支援バスへの切り替えに向けての検討チーム編成の考え方などについて、種々質疑、要望がありました。 また、「介護保険準備費」に関連して、介護保険制度の今後の進め方、認定員選出の考え方及び認定員と介護対象者とのかかわり、認定に必要な意見書のあり方と医師とのかかわりについて質疑がなされたほか、現行介護サービスの水準維持と予測される介護保険上の対象サービスへの取り組み、及び各種老人ホーム入所者の取り扱い、並びに入所費を支払いできない方への対応などについて、種々質疑、要望がありました。 また、「児童福祉費」に関して、保育所待機児の解消に向けた幼保連携策の取り組み状況のほか、関連して、病児保育の検討内容を問われるとともに、「保育所費」に関して、延長保育に伴う保育料徴収方法のあり方及び条例等関係法令との整合性、並びに近隣市の状況のほか、延長に伴う徴収総額の予測及び少子化対策面から見た施策展開などについて質疑が交わされたほか、関連して、早朝保育の考え方について種々質疑がありました。 その他、民生費におきましては、o戦没者追悼式開催のあり方及び遺族会の靖国神社参拝への職員のかかわりo通院における就学前乳幼児までの医療費無料化o老人医療費への助成制度o学童保育に関する申請から入所までの期間短縮の取り組みo西部地区におけるデイサービスセンター整備の取り組みと行政姿勢のあり方o西南小学校におけるE型デイサービスセンター建設に関する経過と今後のスケジュールo新聞報道された茨木市内の福祉施設と本市とのかかわりo生活保護費及び母子家庭医療費の増加原因などについて種々質疑、要望がありました。 次に、第4款衛生費におきましては、「再生資源集団回収報償金」に関して、当民生常任委員会での議論を踏まえての検討結果、再生資源を焼却しない方策の検討のほか、関連して、グリーンマーク表示製品の購入に関する平成10年度の計画なり対応、統括用品等における表示製品購入の考え方、及び市の外郭団体等に対する周知徹底の実施について問われるとともに、徹底した分別収集の実施、ごみ収集方法の再検討、ごみ処理に関する基本計画及び実施計画の策定についての考え方を問われたほか、カラス等によるごみ袋散乱の防止策について、種々質疑、要望がありました。 続いて、「ペットボトル減容機借上料」、「ペットボトル回収車借上料」及び「ペットボトル回収ボックス他」に関連して、ペットボトルの回収状況と今後の回収見通しについて種々質疑が交わされました。 また、「生ごみ堆肥化容器設置補助金」に関して、生ごみ堆肥化施策と生ごみ減量に向けた抜本的対策の実施などを問われたほか、「清掃工場費」に関連して、豊能郡環境美化センター操業停止に伴うごみの受け入れに関して、同センターにおける修復への対応なりごみ受け入れに係る今後のスケジュール、本市施設の24時間稼動と受け入れとの関連性、本市受け入れ単価と施設組合での徴収単価との関係などについて、種々質疑がなされました。 また、「ダイオキシン対策調査計画設計委託」に関して、調査時期と設計委託の内容及びダイオキシンの発生が多い焼却施設の要件とその抑制策について質疑が交わされたほか、ダイオキシン発生を根本的に抑制する方策なり、ダイオキシン濃度をヨーロッパ並みに近づけることの見通しについて、さらに焼却灰の調査結果と第一清掃工場跡地及び止々呂美残灰処理場での調査の実施と今日までの調査状況、ダイオキシンに関する市民啓発の取り組みなどについて、種々質疑、要望がありました。 その他、衛生費におきましては、oがん検診の有効性o火葬場・斎場の建設スケジュールとその推進及び建設の再検討などについて種々質疑がありました。 次に、第7款商工費におきましては、「商工業振興費」に関連して、大型小売店舗の規制緩和並びに国の大規模小売店舗法の廃止等の動きがある中での小売商工業者の保護と消費者の利便性確保に立った行政対応、商工業振興施策の実施、商工業者等に対する市融資枠の拡大と融資手続等のPR、商店街が実施する事業に対する補助、商工業振興補助金の限度額見直しについて、種々質疑、要望が交わされたほか、商工業振興の観点からのまちづくりについて、種々質疑、要望がありました。 続いて、「観光費」に関連して、観光面に立った蛍飼育の実施、観光行政の充実及び恵まれた自然環境を生かした観光行政の推進について、種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、市民の生活が困窮を極めている中、箕面市退職手当特別措置条例による退職者の非常勤報酬の予算措置がされており、一方では、国民健康保険料の値上げ、延長保育の有料化、福祉金の削減といった内容になっており許せないとの反対意見、福祉金や保育をめぐる問題、同和行政の継続など多くの問題がある一方で、市民の福祉や暮らしへ回すべき貴重な財源を大規模な開発へ注ぎ込もうとしているとの反対意見が提出された一方、福祉金の給付事業は、市民団体などの意見、要望を踏まえて再構築した内容であり、かつ2年間の経過を見て再検討する内容となっており、本予算については賛成するとの意見、減税に伴う市財政への影響がある中、いろいろな経過を踏まえて編成されている本予算については、一部疑問点はあるものの賛成するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で可決すべきものと決した次第であります。 次に、第4号議案「平成10年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」につきましては、一部委員より、国民健康保険料の賦課限度額を国の最高限度額まで引き上げた予算内容になっているとして反対意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で可決すべきものと決した次第であります。 次に、第5号議案「平成10年度箕面市特別会計老人保健医療事業費予算」につきましては、異議なく原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第6号議案「平成10年度箕面市病院事業会計予算」につきましては、平成9年9月の健康保険法改正に伴う患者数の動向及び患者の声なり受診状況の変化のほか、治療すべき必要性のある患者に対する適正な受診の啓発、また、病院寝具等に関する業者選定の方法変更に対する評価などについて、種々質疑、要望が交わされたほか、近隣の公立病院開設に伴う本市への影響、二次救急医療体制の充実に向けた取り組み、及び医薬分業としての院外処方せんの発行状況と今後の取り組みについて、種々質疑、要望がありましたが、本件につきましては、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当民生常任委員会に付託されました当初予算4件について、審査いたしました経過の概要とその結果について、ご報告といたします。 ○議長(谷茂男君) 次に、建設水道常任委員長 北口和平君 ◆建設水道常任委員長(北口和平君) ただいま議題となっております平成10年度当初予算のうち、当建設水道常任委員会に付託されました予算5件について、審査いたしました経過の概要とその結果について、順次ご報告申し上げます。 最初に、第1号議案「平成10年度箕面市一般会計予算」中、当委員会所管に係る予算につきましては、まず、総務費において「バスカードシステム導入補助金」に関して、補助制度の内容と導入の実施時期、並びに本システム導入時に合わせた乗り継ぎ制度、及び昼間割引き制度の構築についてのバス事業者との協議のあり方のほか、定期券に関して、区間限定方式から市域内で広域的に活用できる方式の検討を問われたほか、大阪府及び近隣市との連携が未調整の段階で本市が先行して予算措置をする考え方のほか、施策の実施による全市民に対する公平性の確保と市民サービス面での効果予測、及び関係近隣市との協議結果の報告について、また、国・府の動向を見きわめた上での制度実施の考え方などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、土木費において、「ラブホテル建築行為規制審議会委員報酬」に関して、審議会の開催状況及び建設申請件数、並びに審議会を開催した経過がない中での今後の運用のあり方を問われたほか、土木総務費中、「非常勤職員報酬」に関して、土地対策推進参与の業務内容と予算措置のあり方、並びに再雇用期間中における配置職員の継続的な勤務体制に関する考え方を問われたほか、報酬、勤務条件等の妥当性について、また、再雇用制度による配置職員の配置期間及び位置づけについて質疑が交わされたほか、土木総務費中の「報償金」に関して、講師謝礼の内容と瀬川地区の親水空間整備事業に係る地下水の水量及び水質を問われたほか、同事業の規模並びに付近公共施設を視野に入れた整備のあり方、本事業への住民参加を促進するための情報提供について質疑がありました。 次に、「工事積算システム借上料」に関して、リース契約への変更理由と導入台数の状況のほか、従前のシステムとのコスト差及び積算業務量と導入台数との整合性を問われたほか、工事積算資料の漏えい対策などについて質疑が交わされました。 また、「住宅移転資金等貸付金」に関して、貸付状況と返済条件の現況、及び利用促進に向けた本制度の再検討の必要性を問われたほか、道路維持費中の「光熱水費」に関して、電気使用料の計上内容、並びに庁内で組織されている環境配慮推進委員の役割と省エネ型設備の利用による行政対応を問われたほか、「道路維持費」に関連して、公図混乱地区整備事業の目的と内容、及び公図混乱が発生した理由を問われたほか、同地域の土地所有者が土地を売却される場合の不利益の有無並びに新たに登記を行うに際しての費用負担の考え方のほか、公図混乱に伴う住民負担の軽減を図るための法務局への働きかけと本市としての全庁的な取り組みなどについて、種々質疑、要望がありました。 次に、「市道西小路線道路改良工事」と「市道西小路線道路用地」に関連して、用地取得の目的と改良工事の内容、並びに踏切の閉鎖に当たっての地元の理解と合意について、また、踏切拡幅と側道設置に関する事業者との合意状況のほか、線路部と道路との段差解消に向けた対策を問われたほか、「箕面駅前第一駐車場管理委託」と「箕面駅前第二駐車場管理委託」に関して、駐車場の料金収納業務の機械化及びその場合の従前とのコスト面での比較のほか、機械化導入の方向性が出た段階での委託方法のあり方などを問われたほか、「箕面駅前第一駐車場改修工事」に関して、改修内容と建て替えに係る取り組み状況について質疑が交わされるとともに、関連して、府道豊中亀岡線(シンボルロード)における市役所北側の電柱地下地中化に向けた検討状況と考え方を問われたほか、「民間遊水池維持管理補助金」に関して、芦原池における釣り場の利用状況と指定場所以外で釣りをする子どもたちへの対応のほか、市内の各ため池等における子ども専用の釣り場の設置に向けた検討について、質疑、要望がありました。 次に、「桜井駅前地区市街地再開発事業業務委託」に関して、市が考えているまちづくりの対象区域並びに第二ブロックの事業先行にかかわって周辺住民の同意を得るための行政対応を問われたほか、大型スーパー等のキーテナント誘致の妥当性と零細事業者等に対する救済措置並びに事業推進による地元の活性化方策についての考え方などについて質疑が交わされました。 また、「まちづくり活動補助金」に関して、補助内容と実績、及び補助金未執行の要因のほか、市民の自主的なまちづくりに対する行政支援のあり方を問われたほか、関連して、本事業に係る報償金の内容と市民が積極的に活用できる対策について質疑がありました。 また、土地区画整理費中の「委託料」に関して、小野原西土地区画整理事業に係るアセス調査の実施、並びに自然環境を保全する観点からの行政対応を問われたほか、当地への私立学校誘致の実現性について、質疑、要望がありました。 また、都市公園費中の「委託料」に関して、設計委託の内容と本年度の調査結果のほか、野鳥の森周辺の山麓部の利用状況と生息物への悪影響並びに利用者への対応などを問われたほか、「街路樹剪定処理委託他」及び「みどりのリサイクル施設整備工事」に関連して、委託内容と堆肥化物の活用方法、並びに機械導入による騒音対策を問われたほか、市民の利用促進を図るための広報活動について質疑がありました。 次に、「新都心整備推進調査委託他」に関して、委託先と調査結果の活用方策のほか、まちづくり推進条例との整合性、並びにまちづくり推進協議会の役割と関連性などについて質疑がありました。 また関連して、土地利用を決めていない地権者が多い状況下での行政対応のあり方を問われたほか、北大阪急行の延伸計画を前提にして事業を推進することの妥当性について質疑がありました。 さらに、「国際文化公園都市建設推進協議会負担金」に関して、国際文化公園都市株式会社の総借入額と土地に係る借入額、並びに三大プロジェクトに関する長期財政計画予測の記載内容及び項目のあり方と計画推進の実現性について質疑が交わされるとともに、「箕面新都心整備推進協議会負担金」に関して、まちづくり推進条例を付加した事業推進について考え方を問われたほか、「住宅管理費」に関連して、市営住宅管理条例改正以降の収入未申告者及び収入超過者の状況、収入未申告者等に対する行政対応を問われたほか、関連して、高額所得者に対する明け渡し請求に関する考え方について、また、新婚世帯に対する家賃助成制度の導入などについて、種々質疑、要望がありました。 このほか、土木費におきましては、o箕面西公園の管理状況と今後のあり方o狭隘道路整備工事に対する行政対応o道路工事における透水性舗装の採用についてo府道豊中亀岡線のドライブウエー部分における道路工事の進捗状況と今後の進め方o公園清掃における指定ごみ袋以外の活用状況とその改善についてo国道423号バイパス工事の進捗状況と市民生活への影響を配慮した行政対応などについて種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、大規模開発事業を進めることは、将来大変な財政危機を招くとともに、福祉等市民生活に多大な影響を与えるとして反対意見が付されるとともに、他方、一部項目については精査すべきものもあるが、将来の本市の方向性を見定め、限られた財源の中で大多数の市民の意向を酌んだ予算であるとの賛成意見が付されましたので、採決いたしました結果、賛成多数をもって原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第7号議案「平成10年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費予算」につきましては、一部委員より、本事業については地権者の同意を得た中で進んでいるとは思われないし、新都心整備計画の事業が先行することの問題性と国道423号バイパス計画について賛成できないとの反対意見。また、区画整理事業の段階からまちづくりを考えるべきであり、先が見えない中で区画整理事業が進んでいくとの反対意見がそれぞれ付されるとともに、他方、本事業を推進する協議会等は、地権者が参加するものであり、このことは、市のまちづくりの視点に立った市民参加の形態であるが、事業推進に当たっては、周辺住民との矛盾を精査されたいとの要望を付して賛成意見が付されましたので、採決の結果、賛成多数をもって原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第8号議案「平成10年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費予算」及び第9号議案「平成10年度箕面市特別会計公共下水道事業費予算」につきましては、いずれも異議なく原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第10号議案「平成10年度箕面市水道事業会計予算」につきましては、「債務負担行為」中の「検針用ハンディターミナル賃借」に関して、期間設定の根拠と同機器の償却年数、及び平成13年度以降の債務負担行為の設定内容を問われたほか、「メーター修繕料」に関して、予算の積算根拠を問われるとともに、単価契約に係る見直し状況及び予算措置のあり方、並びに新規購入に係る単価設定などについて種々質疑が交わされたほか、「検針用ハンディターミナルプログラム構築委託」に関して、委託理由と検針業務の委託状況、及び機器導入による今後の委託業務のあり方などについて、質疑、要望がありました。 このほか、o受託工事収益と受託工事費の整合性と予算計上のあり方o箕面新中区配水池事業の見通しo高度処理水の導入時期と導入に伴う水道料金値上げの抑制などについても種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、量水器の入札方法のあり方と大規模地域開発事業関係の予算項目が入っているとして反対意見が提出されるとともに、他方、水道メーター修理の単価契約については、近隣市の状況等を見きわめた上で対応をされたしとの要望を付されて賛成意見が提出されましたので、採決の結果、賛成多数をもって、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当建設水道常任委員会に付託されました当初予算5件についての審査経過の概要とその結果のご報告といたします。 ○議長(谷茂男君) これより一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております10件のうち、日程第30、第1号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので順次発言を許します。16番 黒山政之君 ◆16番(黒山政之君) 第1号議案「平成10年度箕面市一般会計予算」に反対し、その理由を述べます。 今日の地方自治体を取り巻く状況は大変厳しいものがありますが、そのような中で、市民にとって一番密接した市行政に対する期待も大きいものがあります。政府は昨年、失政とも言える9兆円の国民に対する負担増を押しつけました。消費税の5パーセントへの引き上げ、医療制度の改悪、減税の打ち切りなど、国民の消費を冷え込ませ、中小企業の倒産、失業、不況に拍車をかけております。庶民のまち大阪は特にその影響をもろに受け、市民生活は大変苦しくなってきております。市内における商工業者の廃業、そして、零細業者の倒産、夜逃げまで発生しております。このような中で横山大阪府政は、財政が大赤字にもかかわらず、ゼネコンへの税金の投入、その一方で老人医療費助成制度を来年度から削減を決めるなど、福祉・教育予算を一層切り詰め、府民いじめを進めていこうとしております。このような国や府の悪政が進められている中で、本市が地方自治法の本旨に沿って、市民生活を守る防波堤としての役割がいよいよ大切になっているのであります。 その観点に立って見た場合、本市の来年度予算は、このような市民生活を反映し、要望にこたえたものになっているでしょうか。まず本市の財政状況を見たとき、財政指数において平成8年度財政力指数1.1、経常収支比率92.5パーセント、公債費負担比率7.3パーセントであり、府下の他市に比較しても安定しており、財政力においても府下第1位であり、全国的にもトップクラスに位置しております。しかし、市民的にはその豊かさの実感はないと、よく言われます。なぜなのでしょうか。私が考えますに、豊かな財源をどんどんと基金繰り入れをして、ため込みをしてきたということにあるのではないでしょうか。しかし今日、債務負担行為中、国文・萱野中央など大規模開発にかかわるものが、150億円、すでに予算化されているのであります。橋本市政はすでに、市政のかじを大きく大規模開発の方向に切られているのであります。本市の今日の地方債残高は280億円程度でありますが、数年後には一気に増加し、箕面の市財政が大変な危機に直面することは、だれの目にも明らかではないでしょうか。私ども日本共産党市会議員団としても、これらの市民生活と市政運営の実態を踏まえ、昨年末に市長及び教育委員長に対して要望書を提出するとともに、今回の予算案について、各常任委員会において問題点を指摘したところでありますが、総括的にその反対の理由を述べます。 私どもが本予算に反対する第1の理由は、大規模開発を前提にした3大プロジェクトを推進する予算になっているということであります。すでに国際文化公園都市計画の造成工事が進みつつありますが、いま大規模に箕面の自然と緑が破壊されつつあります。一方、開発企業である国文都市株式会社は、約660億円の借金を抱え、毎日約800万円の利払いをしているのであります。バブルが崩壊し、追い討ちをかける不況の中で、国文都市株式会社の経営も破綻しつつあるのです。この会社は、第2の泉佐野コスモポリスになりつつあると考えております。また、萱野中央区画整理事業と連動して箕面新都心計画が進められておりますが、国道423バイパストンネル建設及び拡幅工事など、国と府の進めるゼネコン奉仕の大規模公共事業そのものであります。また新都心計画は、箕面の新しい玄関づくりと位置づけられておりますが、箕面市独自の計画でもあり、今からでも十分見直しや凍結をできるものであります。それに加え、水と緑の健康都市計画も含め、先日来3大プロジェクト長期推進計画が発表されておりますが、当局の試算でも事業費1,000億円余り、本市の一般会計600億円余りとなっております。2000年から毎年平均20億円ずつ30年間市民の税金をつぎ込む計画であります。私どもは、これらの事業費は過小に積算されており、事業費は相当膨らむものであることと、物価上昇を見込むなら、一層莫大な事業費になると考えております。初めに述べましたように、本市の行財政の方向はすでに大規模開発優先になっており、いまブレーキをかけなければ、市財政の破綻になることは間違いありません。今また、今日の市財政運営の行き着くところは、箕面市を開発会社にしていくことだということは、従来からも指摘しているところであります。 第2の反対理由は、同和行政を今日もなお特別施策として継続しようとしていることにあります。同和対策特別措置法の期限が切れて1年たちました。最近の総務庁の全国的な調査でも、住宅、住居環境、教育、就業、生活実態における格差は解消されつつあるという結果も出ております。そして、教育関係に見られる格差は、部落差別解消の過程で見られる過渡的な格差という性格を持っております。本市の状況においても同様であります。また私は、法の期限切れとともに、同和地区という呼称について、行政が使用することについても、もう解消すべきであると指摘してまいりました。一方、今日の新たな部落解放同盟の動きとして、人権条例なるものを大阪府や各市などに制定させようとしております。これは市民の中に差別意識が存在することを出発点にして、市民の内心の自由を抑圧し、市民の多様な価値観や市民の自由な存在そのものを否定することにつながるものであります。また、条例化のねらいは、国の段階では基本的に終了したいわゆる同和対策を継続させ、解放同盟の特権を維持しようとするものであります。橋本市長自身がこの人権条例なるものを制定しようとする部落解放同盟の確認会的なものに出席し、市政の方向として、また、施策の実施を解放同盟に約束をしておられるのであります。私どもはこのような橋本市長の同和行政に対する基本姿勢を厳しく批判するものであります。また、いわゆる同和教育についても、地区補充学習会を今日なお継続しておりますが、なぜこのような特別な施策が必要なのでありましょうか。いわゆる同和地区の子どもは成績が低いという認識を持っているからであり、まさに、子どもを差別して見ている教育委員会の姿勢に大きな問題があります。いまや学校教育についていけない子どもも増えている中で、教育委員会が公平・平等に子どもを見るならば、このような特別な施策をするよりも、学校教育の充実を図るべきではないでしょうか。また、同和地区就学奨励金として私立大学入学支度金55万円支給、私立大学の授業料として98万4,000円の支給は、今や、広い市民からも厳しい批判のあるところであります。 第3の反対する理由は、行革による職員いじめ、民間委託化、そして、福祉の切り捨て予算になっているということであります。1年限りで実施された早期職員退職制度による事実上の職員の首切りや、人事考課制度の導入により、職員の中での競争と分断など、私が見ましても市役所の職場は混乱しており、一丸となって職員が市民サービスなど公務に励む姿勢が失われようとしていると思います。これらの責任は、市長をはじめとする当局幹部の皆さんにあることは明らかであります。また、去る2月には、箕面市行政改革推進委員会の第五次答申が出されておりますが、各種の使用料・手数料の見直しや、ごみ収集処理及び学校給食、学校校務員の業務運営について、民間委託への方向づけがなされております。私どもは、このような市民生活や市民サービス、そして、職員の生活を顧みない行革は断じて認めるわけにはいきません。一方福祉制度に対する改悪が、国や府の言いなりになって一気に進められようとしております。その最たるものが、午前中も議論がありました障害者福祉金制度の改悪であります。この福祉金を廃止するために、当局は関係団体の中で議論をしてきて意見をまとめてもらった、そして、来年度から一律1万円の給付にする、こういう内容であります。団体も含め、多くの障害者も家族の方も大変怒っておられます。給付を受けておられる方々にとって、今日の生活状況からしても、個々に見れば大切なお金であります。これをもぎ取って、リフトバスやヘルパー事業に回すなどということは、絶対に許せないことであります。 この福祉金を削らなければならないような今の箕面市の財政事情なのでしょうか。新たな事業推進の財源をなぜこの福祉金に求めるのでしょうか。不要不急の開発関連の予算には、毎年湯水のごとく予算を組み、今後も投入していこうとしているではありませんか。今後、福祉関係の新たな事業に財源が必要になるのは当たり前であり、市民生活にとって急ぎもしない、必要もない開発関連の予算を見直せば、将来的にも十分な財源を確保できるものであります。口では障害者にやさしいまちづくりと言いながら、障害者を泣かせている市当局の福祉切り捨ての今日の姿勢に問題があります。大規模開発を進めるために財源を確保するため福祉を削るという市当局の姿勢が、ここにもはっきりあらわれております。いま国も府も行革を口にしておりますが、そのねらいは福祉・教育関係の予算の切り捨てにあります。大阪府も老人医療費の助成制度の削減・縮小など、福祉・教育予算の削減をしてきましたが、その一方では、泉佐野コスモポリスの破綻処理について厳しい府民の批判を受け、予算を撤回しました。しかし、関空2期工事、そして国文都市、りんくうタウンなど、引き続きむだなゼネコン奉仕の巨大開発に府民の税金をつぎ込んでいこうとしております。借金財政になったのも職員数が多い、福祉施策が行き過ぎだ、こういうことではありません。このような横山府政の失政のツケを府民が負う必要はありません。その立場からするならば、本市議会も、市長も、府に対して申し入れてまいりました老人医療費の助成制度について、市当局としても独自の施策を進める必要があることを申し添えまして、以上簡単でありますが、反対討論といたします。 ○議長(谷茂男君) 6番 藤沢純一君 ◆6番(藤沢純一君) 無所属クラブの藤沢でございます。第1号議案「1998年度箕面市一般会計予算」に反対し、以下、その理由を申し述べます。 世の中は心理的にも実態的にも不況感がきわまっています。現にサラリーマンの今年の懐具合を決定する98春闘の賃上げ率は、春闘史上最低になることが確実になっています。また総務庁によりますと、サラリーマン世帯の昨年末時点の平均貯蓄残高は、前年末比2.3パーセント減、35年ぶりの大幅な減少となっております。また、本市の98年度予算の中の生活困窮者世帯などに支給されます扶助費が、前年比18.8パーセント上昇しております。同様に、母子医療該当者も倍増しています。このように全国的にも、そして箕面でも、市民生活は疲弊していることは明らかであります。このような不況の中で箕面市行政当局は、例年と変わらず保育料、国保料のアップと、平然と市民に負担を押しつけようとしています。本予算案中には、さらに障害者福祉金の大幅減額によって障害者の楽しみを奪っております。また、保育所の延長保育が実現したと思ったら有料、全く話にならない予算案であります。今議会中、各会派からさまざまな形で少子化対策に関する建設的な意見が目につきました。箕面市の場合は、いま申し上げましたように、有料化による延長保育でお茶を濁している次第であります。財政状態が同じような隣の吹田市では、子育て支援課を職員34人で新設し、家で子育てをしている親を対象に保母を派遣する、そして、その地域での母親サークルを指導したり、育児教室や妊婦教室を拡充するという新しい施策を展開しようとしております。また、本市より財政状態がはるかに苦しい池田市では、エンゼル祝金制度を創設しました。第3子が生まれたら2万円、第4子20万円、第5子以上で30万円という祝金が提供されます。4子以上が出生した家庭には軽自動車3年間無償で貸与、そして、保育料などが全額補助されるという。近隣の先駆的なまちでは、市の施策が市民、議会の願い、要望に沿っていることが見てとれます。 しかしながらわが市では、各常任委員会や本会議での議論を聞いていますと、予算の使われ方が余りにもずさん、思慮がない、あるいは誠意が感じられない、そういう事実に数多く行き当たりました。例えば民生常任委員会では、議会が熱心に要望しましたところの環境に適合したオフィスを目指すISO14001認証取得の議論でも、積極的な答弁が返ってきません。財政再建の渦中にあります大阪府でさえ、これの認証取得に着手したということであります。また、ダイオキシン削減のためにごみプラントを改良するという施策についても、議会、市民からも、もっとやるべきことがあるとの声を無視し、市長がプラントの改良に着手すると明言いたしました。分別収集の徹底、プラスチックごみを不燃物にして集める、燃焼効率を高める、などの手法の検討などのほかにやるべきことはまだまだたくさんあります。それによって20億円にも上るプラント建設にかかる税金の出費が抑えられるわけです。しかしながら、そのためには、あの徹底したごみ分別収集の沼津市のように、職員は地域に入り汗を流さなければならないのです。同様のことは、文教常任委員会でも議論されました学校の小型焼却炉の撤去事業にもあらわれています。学校を災害時の避難所とするなら、そのために置いておくべきだし、議会でも、関東のある小学校で焼き物の炉として改造したという紹介もありました。形あるものを即座につぶすのではなく、有効利用しようという発想が、箕面市には全く欠けております。中学校の英語助手をわざわざニュージーランドから呼んでくるということです。しかも正規の英語指導の教育を受けた人ではなく、単に大学を卒業したという資格だけであります。地域の在日の外国人に依頼すればコストはかからないし、地域で永続的な国際交流ができようというものであります。「事はすべて金で解決」と言っても過言ではない箕面市行政ではありませんか。 いつぞやの議会で、与党議員が箕面市職員を称して、「住之江病にかかっている」と言っていましたが、本予算案こそ、まさにそれではありませんか。むだな出費、そして、職員は労力を使わない、本当に先の見えない状態ではないでしょうか。また、府議会でもとかく問題になっている大規模開発には、相変わらず箕面市の姿勢に見直しが見られません。昨年実施されました退職者優遇条例による非常勤嘱託報酬が予算書の随所に散見できます。週29時間働いて年収700万円を超える人がごろごろ、多くの市民のひんしゅくを買っています。 他市の例を調べてみました。守口、西宮、芦屋で実施されたということです。内容が箕面市とは大違いです。対象職員は43歳から58歳まで、57歳以下は退職金の3割増し、再雇用は月額20万円以下、最長60歳までです。目的が職員構成のピークであります団塊の世代を減らし、後年度の退職金支払いの負担を軽減するためということで、これまた箕面市とは大違いであります。その条件で守口市では31名の方が退職され、うち団塊の世代が6名含まれているとのことです。箕面市では55歳から59歳が対象で、明らかに市民のためではなく、職員のためのポスト確保であることは明らかであります。職員には大盤振舞で市民には負担を押しつける、まさしく弱者切り捨て、職員優遇の本予算に反対せざるを得ない、そういう思いを表明しまして討論終わります。 ○議長(谷茂男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第1号議案「平成10年度箕面市一般会計予算」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(谷茂男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第31・第2号議案、日程第34・第5号議案、日程第35・第6号議案、日程第37・第8号議案及び日程第38・第9号議案、以上5件について、これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第2号議案「平成10年度箕面市特別会計財産区事業費予算」、第5号議案「平成10年度箕面市特別会計老人保健医療事業費予算」、第6号議案「平成10年度箕面市病院事業会計予算」、第8号議案「平成10年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費予算」、第9号議案「平成10年度箕面市特別会計公共下水道事業費予算」、以上5件を一括採決いたします。 以上5件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上5件をそれぞれ委員長報告どおり決することにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ご異議なしと認めます。 よって以上5件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第32、第3号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。8番神田隆生君 ◆8番(神田隆生君) 第3号議案「平成10年度箕面市特別会計競艇事業費予算」に反対し、以下その理由を述べます。 全国的に公営ギャンブルの売り上げ減が続き、事業を打ち切る自治体も生まれています。当然競艇事業もこうした傾向から逃れることはできません。こうしたもとで、売り上げを伸ばすために日本船舶振興会は、全国的にボートピア(専用場外舟券売場)の展開を進めています。そして、このボートピアの進出計画に対して、各地で激しい住民の反対運動が広がっており、進出に反対する流山町会議員への重大な暴行事件まで引き起こされています。公営ギャンブルの事業拡大は厳に慎むべきであります。ところが、国民の強い反対にもかかわらず、国会ではサッカーくじ法案が参議院で可決され、衆議院に送付されました。仮にこれが実施されれば、さらにギャンブルの社会への浸透に拍車がかかり、教育上もゆゆしき事態となるものと考えるものです。こうした公営ギャンブルの拡大にブレーキをかけるべき国が、招致を競い合ってその拡大を進めることは、まさに異常事態と言わざるを得ません。運輸省がモーターボートナイターレースを認めたことは、この一つであります。箕面市も、こうした動きを受けて、ナイターレースの検討を進め、かねてからのボートピア道頓堀建設計画に伴う債務負担行為の継続に続き、新年度は、ボートピア道頓堀システム借り上げのための2000年までの債務負担行為が、なお継続計上されています。このような事業拡大の取り組みは、直ちに中止すべきであります。ビッグレース等の際の競艇関係者への贈答品の廃止をはじめ、従業員にしわ寄せのない抜本的な経費節減を求めるとともに、2号特別競走やモーターボート競走法第19条、20条交付金の見直しを求めて反対討論とします。 ○議長(谷茂男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第3号議案「平成10年度箕面市特別会計競艇事業費予算」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(谷茂男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第33、第4号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。18番 布 邦夫君 ◆18番(布邦夫君) 私は、第4号議案に反対し、以下、その理由を簡潔に述べます。 本議案は、1998年度の国民健康保険のあり方、また、その予算を定めようとするものです。さきの第22号議案審議の際に申し述べましたが、国民の生活実態や政府の国民健康保険など社会保障費への財源投入の削減などの中で、国民健康保険をめぐる状況は大変深刻となり、もう破綻状況にさえなっています。しかも、国保にかかわらず国民の医療保険の改悪のもとで診療を控え、薬の買い控えなど、国民の命と健康を脅かす事態とさえなっています。こうした悪政を進める政府とその与党に厳しい批判を行うとともに、さきの第22号議案で述べた反対理由をもって本議案にも反対をするものです。 なお、ある議員は公平性を持ち出し、高額者の負担率が低いから、さらに増額することによって、公平性に接近していくべきだとの論を持ち出しています。こんな公平性を持ち出すなら、政府が保育料のあり方を大きく変え、所得のいかんにかかわらず年齢別保育料を定めることを、どう認識しているのでしょう。自民党政府の与党にある政党に一時属した方にとって、これらに合わせて消費税導入や増税に対して公平性を言われる方がどんな考え方を持つのでしょう。国保料のあり方について言うなら、被保険者が対立させられ、負担の増減をもって公平性を持ち出すなんてとんでもない論理であることを、あわせ申し述べておきます。(呼ぶ者あり) ○議長(谷茂男君) 静粛に願います。 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第4号議案「平成10年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(谷茂男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第36、第7号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので順次発言を許します。16番 黒山政之君 ◆16番(黒山政之君) 第7号議案「平成10年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費予算」に反対し、その理由を述べます。 私どもは萱野土地区画整理事業に対して、農地を保全しながら土地区画整理を行う農住型区画整理事業として、地権者の要望を反映させながら取り組んでまいりました。しかし当初の問題点として指摘してまいりました国道423バイパストンネルをはじめとして、新御堂筋の拡幅工事が計画段階からいよいよ工事実施に向けて、国の予算もつけられ、動き出してきております。 第1に、国道423のバイパストンネルは、第二名神高速自動車道と連結し、北大阪の幹線軸として位置づけられているものであります。これらの一連の工事が進められるなら、止々呂美地区及び萱野地区における自動車による騒音やNOXなどによる環境破壊、止々呂美地区における逆転層という大気汚染、自動車公害は、想像を超えたものになるでありましょう。また、今でも新御堂筋は朝夕自動車は渋滞しており、大阪市の出口をはじめ一層の混雑が予想されるものであります。しかし国や府は、このような大規模な公共事業はゼネコンの要請もあり、強行に推進しようとしているのです。 第2に、この萱野中央地区を箕面の新しい玄関口と位置づけ、新都心構想を打ち出しておられます。私どもは本当に、この地域の区画整理事業への参加されている地権者や周辺住民が、納得してまちづくりをしようとしているのかという点、常に指摘してまいりました。区画整理事業によって更地が返還されたが、利活用ができないばかりか、結局のところ税金や相続税に追われて土地を手放さざるを得なくなるのではないか、交通アクセスとして一番住民が望んでいる北大阪急行は、果たして延伸されてくるのか、20年から30年先でないとその可能性がないのなら、はっきりと行政としても住民にそのことを知らせるべきではないでしょうか。今にも北急が延伸されてくるようなことを言って、まちづくりが進められるようなことはないでしょうか。また、今日の経済情勢を考えても、まだ交通アクセスも不十分なまま、企業がどんどん萱野地区へ誘致され、ビルが建設される見込みはありません。一方、この萱野中央地区において、箕面市開発公社が抱えている土地はおおよそ100億円分であります。新都心を萱野中央に計画して、先行買収を行ってきた結果、箕面市土地開発公社は箕面の住専になっているのであります。区画整理事業という名を打って進められ、未来に伸びる箕面新都心という華々しい計画が、今や挫折と失敗の目前にあるということであります。今でも萱野中央地区を新しい箕面の玄関口づくりということで、北急新箕面駅がつくられ、ビルの谷間を人々が行き交い、高級なブランド商品を売る店が建ち並ぶというようなまちづくりを夢みているのではありませんか。今や地権者は、鳴り物入りのまちづくりには警戒心を持っており、現実に過半数の地権者が土地の利用について慎重になっておられます。箕面市の行財政計画の上からも、新都心計画の見直し、またはストップをかけるべきときではないかということを指摘いたしまして、反対討論といたします。 ○議長(谷茂男君) 6番 藤沢純一君 ◆6番(藤沢純一君) 第7号議案に反対し、以下、簡単にその理由を述べます。 私たちは、一貫してこの開発に反対してまいりましたが、ここに至って、私たちの正当性がはっきりしてきたというふうに考えております。もともとこの計画は、あのバブルのさなかに持ち上がったもので、北大阪急行線延伸による箕面新駅構想がその計画の中心にありました。それは箕面市の総合計画、都市計画マスタープランなど、どれを見てもこの構想が中心になって組み立てられていることでも明らかであります。しかしながら今の状態では、今の黒山議員もおっしゃったように、実現の可能性はかなり低くなっております。そのことが今、地元地権者の微妙な反応となってあらわれているのではありませんか。この22.6ヘクタールの区画整理事業を、新たな構想を持って、かなり痛みが伴いますが、地域内の線引きのやり直しをすべきでありますし、恐らく今が最後の機会ではないでしょうか。予定地域内部の詳細の変更は法的には可能であります。このような状態を顧みることなく、ひたすらこの事業を進めることは、箕面の中心核構想がつぶれ、わが市の将来に大きな禍根を残すと思われますので、反対いたします。以上。 ○議長(谷茂男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第7号議案「平成10年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費予算」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(谷茂男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第39、第10号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。3番増田京子君 ◆3番(増田京子君) 無所属クラブの増田京子です。第10号議案「98年度箕面市水道事業会計予算」に反対し、以下、その理由を述べます。 まず、昨年度から頻繁に言われております水道メーター購入の件に関してですが、1997年度は、まだ決算を待たなければ正式な総合計の数字は出てはきませんが、97年度の量水器メーター中20ミリメーターの購入価格は3回入札が行われ、1台平均2,500円でした。ここ数年9,000円と同一料金で購入していたものが、あの東京都の談合事件を機に、一気にこの値段になりました。私たちはメーター業者とオンブズパーソンを含む市民派の学習会や他市の状況を調べましたが、やはり公共購入にあぐらをかいた業者の競走意識のなさと談合ではないかと言われても仕方のない入札のあり方に、疑問が残ります。水道事業は物品購入だけでなく多くの公共工事を抱えています。割高だと言われている公共事業に規制緩和と競争原理を進め、よい仕事をいかに安く入札するのかの研究と積極的な取り組みが、いま求められているのです。その方向が示されるのか、今までどおり業者の言いなりになるのか、このメーター購入価格の件は問われているのです。来年度の購入価格は残念ながら予算から見ますと、97年度の購入単価よりも高く見積もられています。が、談合を許さないという姿勢を示すためには、もっと低く抑えられるべきでした。 また、98年7月末にはいよいよ高度処理水が箕面市にも全面的に導入されます。おいしい水にはなるのでしょうが、大変経費が高くかかります。水を大切に使うことや節水のPRはされておりますが、より幅広く行っていただきたいという点と、同じく雨水の利用なども公共の事業である水道部からの提案も必要と考えるのですが、なされていません。また、この高度処理水の導入により料金の値上げが懸念されます。できるだけそれを避けるためにより一層の経営努力が必要と思われますが、ハンディターミナルの機器が導入されながら省力化が進んでいないなど、もっと経費削減が企業努力として求められていますが、その点が今回の予算にも見られておりません。 そして、最後に、北部水道創設事業の余野川ダム建設負担金についてですが、これからの水需要や防災の面からしても、求められているのは緑のダムなのです。開発による環境破壊は、次の災害を引き起こすきっかけになります。水と緑の健康都市の開発、第二名神インターチェンジ、国道423号の延伸などと関係するこのダムの建設負担金に、賛成はできません。 以上の理由から、この98年度水道事業予算に反対し、討論とさせていただきます。 ○議長(谷茂男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第10号議案「平成10年度箕面市水道事業会計予算」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(谷茂男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第40、請願第1号「子どもたちがいきいき育つ箕面のまちを保育・学童保育の充実をもとめる請願」を議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。民生常任委員長 上田春雄君 ◆民生常任委員長(上田春雄君) ただいま議題となっております請願第1号「子どもたちがいきいき育つ箕面のまちを保育・学童保育の充実をもとめる請願」につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果をご報告申し上げます。 本請願につきましては、再度紹介議員から趣旨説明を受けた後、慎重に審査いたしたものであります。 審査の内容につきましては、まず、理事者に対して、待機児対策としての有効策、無認可保育所への助成及び病児保育対策についての考え方を問われたほか、北摂各市の保育料の状況と本市との格差について、また、箕面市保健福祉計画の内容及び保育料軽減・延長保育・学童保育に関する本市の取り組み内容のほか、公立保育所増設に関する考え方、幼稚園・保育所連携による待機児解消策の早急な対応、並びにファミリーサポート制度などについて、種々質疑がありました。 また、紹介議員に対しては、平成10年度当初予算審議と本請願項目との関連なり整合性について、質疑が交わされました。 本請願につきましては、一部委員より、請願事項の一部については同意できる部分もあるが、すでに実現した制度・現在推進している施策がある中で本請願を採択した場合には、それらの方向性が変わってくるとの反対意見、また、請願事項の一部は施策の中で今後取り組まれるし、この請願事項をそのまま実行するということは、現状と整合性がとれないとの反対意見が提出された一方、延長保育を待ち焦がれていた一人として、請願者の思いがわかるとの賛成意見、また、これからの保育行政充実の観点から、本請願内容は当然のことであり、実現の方向で取り組むべきとして賛成意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成少数につき、当委員会といたしましては、不採択とすべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略でありますが、当民生常任委員会に付託されました請願1件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(谷茂男君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。         これより討論に入ります。討論の通告がありますので順次発言を許します。6番 藤沢純一君 ◆6番(藤沢純一君) 請願第1号「子どもたちがいきいき育つ箕面のまちを保育・学童保育の充実をもとめる請願」に賛成し、以下、その理由を簡単に述べます。 もうすでに議員諸氏におかれましては、請願の内容は十分ご存じだと思いますので、私は、このいま議会でるる議論されております請願という1点に絞りまして、意見を述べたいというふうに思います。請願という行為は、代議制民主主義の中で、市民がダイレクトに議会審議にかかわれる憲法に保障された固有の権利であります。また請願は、市民、外部の者、外国人を問わず、そして、自然人、法人を問わずこれを行うことができます。しかし現実には、なかなか一般市民になじめないものであります。地方自治法124条でも、請願は、その形式、手続が整っていれば必ず受理しなければならない、とうたわれていますが、ただの市民には実に難しいものです。この後審議されます「遺伝子組み換え食品に関する意見書」に至る市民の請願行動の中で、このことは、私も含めてはっきりわかったわけです。この意見書をめぐっては、議会運営委員会で審議され、議員各位のご努力できょうの意見書に結実したわけです。また、この請願第1号は、民生常任委員会で紹介議員も議論に加わわり、夜の10時過ぎに真剣な議論を闘わせました。どちらも箕面市議会始まって以来のことだと思っております。というように、明らかに箕面市議会は変わりつつあります。 そこでさらに開かれた議会、市民に親しめる議会にするため、できるだけ市民の請願を受け入れるという作風が、今こそ箕面市議会に必要なのではないでしょうか。地方自治法第125条では、議会は行政組織に請願を送付し、その処理の経過及び結果を請求することができる、となっていますが、このような手法によっても、私たち議会人は行政をチェックすることが市民とともにできるのではないでしょうか。(呼ぶ者あり)はい。そういう思いで請願に、この請願第1号に、そのような観点から議員諸氏も積極的に賛意を表していただくようお願い申し上げる次第であります。 また、請願者、これは民生常任委員会で私、討論の中で申し上げましたが、請願者の皆様にも、議会はどんどん変わっていっています今、今後の請願行動については、できるだけ議会と意見を交換しながら、より実質的な成果が得られるものにしてくださることをお願いいたしまして、私の賛成討論といたします。以上。 中身については議員諸兄すでにご存じだということで、一番前段に私は省くというふうに言った次第であります。以上。(呼ぶ者あり) ○議長(谷茂男君) 9番 名手宏樹君 ◆9番(名手宏樹君) 日本共産党の名手宏樹です。請願第1号「子どもたちがいきいき育つ箕面のまちを保育・学童保育の充実をもとめる請願」に賛成し、以下、その理由を述べます。 働く女性が増え、乳児保育や延長保育の要求が大きくなっています。少子化問題も深刻です。働く若い父母が安心して子どもを産み、育てられるために社会的に条件を整備することが、いま早急に求められています。しかし国の保育予算の割合は、20年前の割合の半分にもならず、父母負担が大幅に増大しているのが現実です。国や自治体が公的保育を拡充し、保育予算を大幅に増やすことが、社会問題化した少子化問題を克服し、一般化した共働きを支援する基本です。それなのに国は、利用しやすい保育所を理由に、昨年、児童福祉法を改定いたしました。そして、最低基準の規制緩和、弾力化の名のもと、保育にかかる費用をさらに父母負担させる方向を打ち出しました。これは、保育にお金が幾らかかったかということ、保育コスト論に基づき、保育をお金で買う方向に進めています。すでに保育にかかる費用により、年齢別均一保育料や延長保育の別料金有料化を打ち出し、箕面でもこの動きに追随しようとしています。 また全国では、児童福祉法の改定を機に、公立保育所の民間委託まで進める動きがあります。公立は民間と比べて公費が多く投入されコストが高いと、経費の大幅削減をねらったものです。しかし保育所は、単に子どもを預かるところではなく保育するところです。保育は人の手を介して行われ、職員集団の高い力量や適切な体制が求められるのです。民間委託や公的責任の後退は民間保育所の条件も悪化させ、地域のこれまでの保育の水準や質を限りなく引き下げることになってしまいかねません。そうなれば、子どもの笑顔まで奪うものとなってしまうではありませんか。また、保育所給食も調理員を置かないこともできると、企業委託できるよう基準を変えようともしています。企業委託になれば、営業利益第一主義になり、アトピー対策やそうした細かい対策が十分できるか、危険な輸入食品の使用も行われかねません。給食の質の切り下げともなります。弾力化の名による詰め込み保育や安上がり保育では、子どもの成長や発達保障はできません。 箕面市でも、異年齢2クラス編成など詰め込み保育をすでに進め、そのため生活発表会の縮小廃止、宿泊延長保育3歳児参加の廃止、バス遠足の一部縮小など、明らかに保育内容の低下が起こっています。保育内容は低下させないと、これまで行ってきた市長答弁にも反しています。今回、市立保育所父母会連絡会から出されている請願項目は、こうした国の動きに抗して出されています。住民の福祉と健康を保持する地方自治体の本来の立場に立つなら、保護者とともに力を合わせて、実現に努力すべき項目ではないでしょうか。項目順に賛成討論いたします。 まず初めに、子どもの権利条約について。その3条で、保育サービスなど活動が子どもの最善の利益に沿うことを定め、18条では、子どもから見た保育を受ける権利と、親の養育への援助とそのサービスを発展させていく責任が国にあることが定められています。この立場に立てば、国と地方自治体の保育の責任と後退はどこからも出てこないではありませんか。 2つ目に、保育料について。国基準の70パーセントだからよいのでは、など討論の中で発言がありましたが、国が定める保育料の基準は、あくまで国が市町村に出す補助金の額を決めるための基準、精算基準に過ぎず、保護者から徴収する具体的な保育料の額を決めるのは、あくまで市町村自身の責任です。市町村が子どもの健全な成長と、保護者の労働と生活と、こうした状況を保障しようという姿勢に立つなら、市町村自身の判断で保育料を安くすることが幾らでもできます。大阪府下でも箕面市より保育料の安い都市は幾らでもあります。まして1989年(平成元年)より毎年スライド制値上げをし、箕面市では保育料は最高額が3万3,500円から5万6,900円に、1.7倍にもなっています。改定児童福祉法でも家計に与える影響を考慮して、と定められています。保育料が高くて子どもを預けて働くのをあきらめた、2人目を生んでも保育所に入れられない、保育料を軽減しなければ、ほかにどんな施策を、子育て施策を打ち出しても、共働き子育て支援にはならないという声が上がっています。家計に与える影響を一番よく知っている保護者の要望に沿って、軽減を図るのが当然ではないでしょうか。 次に、公立保育所の増設について。少子化でも共働きは確実に増え続けています。公立保育所で異年齢2クラス編成で定員いっぱいまで詰め込み保育しても、待機児はやはり昨年末100人を超えています。無理な部屋割りによる保育環境の低下が、東保育所をはじめ現実に声が上がっています。保育所の増設が必要です。幼稚園の利用施設など、いわゆる幼保一元化など主張されたとしても、働く保護者が安心して預けられ、子どもたちの保育を受ける権利が保障される施設づくりであるならば、それは保育所の増設です。1月10日まとめられた文部省による幼稚園の預かり保育の全国実態調査によると、預かり保育実施に伴い、新たに教諭を確保しなかった幼稚園が公立では66パーセント、私立では62パーセント、そして、担任のいない教諭などでやりくりしているのが実態です。その一方でこの預かり保育料を徴収しているのは、公立で47パーセント、私立で89パーセントになっています。つまり職員を増やさず保育料を徴収している実態が浮き彫りになっています。職員、保育者、保育施設、給食、幼稚園にはない長時間の保育を保障する体制が、子どもに最善の利益を保障される施設を公的保育所で確保すべきことは当然ではないでしょうか。 4つ目に、延長保育、病児保育の必要性です。こうした要望も切実です。週休2日制が広がり、平日の勤務が伸びる状況が少なくありません。夕方6時半の閉所時間に間に合わず、おくれてしまう場合が増えています。昨年度から保護者の要望が実り、7時半までの延長保育が実現する方向へと進んでいます。しかし保護者の所得にかかわりなく一律別料金制度では、所得の少ない保護者が利用する場合の負担感が大きくなり、本当に延長保育の必要な保護者が利用できないことになりかねません。せめて減免制度の導入をすべきだと考えます。同時に延長保育実施に当たって、職員の体制も当然充実させるべきです。病児保育の実現も切実です。長期の感染症の場合や兄弟が次々と病気になるなど、子育てにはよくあることです。本来仕事が休め、この子どものそばにいてやれるように、社会や会社が保障することが必要ですが、現実にはそうなっていません。病気のたびに回りに気をつかい、仕事を休み、遠い田舎に預けに帰ったり、田舎から祖母に出てきてもらったり、両親が懸命にやりくりしているのが現実です。府下でもちょっと調べただけで、枚方市をはじめ13の病児保育室がすでに開設をされています。 5つ目、公立保育所の認可保育所に待機児が出ている中で、無認可保育所はその受け皿として重要な役割を果たされています。乳児保育を中心に、人数が少ないからこそできる多様な保育要求にこたえる保育が行われています。しかし、保育者の労働条件や設備、施設、保育内容の経営努力にかかわらず、公立、認可保育所に比べても不安定で不十分な状況です。本来親の所得や入所の状況で子どもの保育に格差があってはなりません。経営不安定な無認可保育所への助成の増額は、子どもたちに最大の利益を保障する保育施策の水準の引き上げにつながるではありませんか。 6つ目、学童保育です。今回の児童福祉法の改定によって、学童保育はしっかりと法制化されました。学童保育は児童一般を対象とした児童健全育成事業とは性格が違い、放課後、保護者の労働等で昼間家庭で子どもをみることができない児童を対象とした事業であり、放課後の保護と教育を必要とする子どもたちの事業として児童福祉法にしっかりと位置づけられました。箕面でも、放課後学校開放事業や一般児童育成事業に解消することなく、学童保育の指導員の役割の明確化など、学童保育の性格とその独自性である生活の場としての機能をしっかりと位置づけ、充実することが必要であると考えます。 最後に、冒頭で述べたとおり、国の予算削減が自治体の保育条件の後退に拍車をかけています。箕面市が保護者と力を合わせ、以上の施策を実行できるように、国に予算の増額と最低基準の改善を要望することは、市民が主人公の市政を貫くならば、当然ではないでしょうか。保育の要望を以上のように訴えると、いま自治体は深刻な財政危機なのに、保育や福祉の拡充の要望は財政的に無理と言われます。本当にそうでしょうか。今日の国と地方の財政危機と言われる原因は、福祉や保育を充実させたから生まれたものではありません。大阪府でもバブルの崩壊と不況で税収が落ち込んだのに、土木費を増やし続けたために税収が不足し、借金と積立金の取り崩しで予算を成立させていったためです。その上、関西国際空港、その第2期工事、国際会議場、箕面市の水と緑の健康都市、国際文化公園都市など、大規模プロジェクト土木事業を見直すどころか、推進をしているんです。だからこそ、大型プロジェクトを中心とした土木予算を温存させながら、福祉・保育の予算の切り捨てを認めていくならば、自治体をますます財政危機に追いやるものとなるのです。財政危機の根源である大型プロジェクト、土木費を見直し削減し、財政再建と福祉・保育を充実せよとの要望は、財政的に十分実現可能であり、そのような働きかけこそ、こうした自治体の財政の壊滅的な状態を再建する、そうした方向へと可能にする道ではないでしょうか。 以上をもって請願に賛成の討論といたします。 ○議長(谷茂男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。(“議長”の声あり)はい、4番 牧野直子君 ◆4番(牧野直子君) ただいま議長のお許しをいただきまして、私も討論に加えさせていただきます。請願第1号「子どもたちがいきいき育つ箕面のまちを保育・学童保育の充実をもとめる請願」に対し、問題提起の意味を込めて、あえて反対討論をいたします。 働きつつ子育てをするすべての親たちにとって保育環境の充実は共通の願いであり、そのために積み重ねられた全国の保育運動の歴史の成果として、現在の公的保育制度があることは、十分認識しています。また、さらなる保育の充実を目指すべきですし、児童福祉法の改定に見られる公的保育の後退に対しては、声を大にしていかなくてはなりません。しかし、同時に児童福祉法の見直しという形で投げかけられた問題にも、十分耳を傾けなくてはならないと思います。それは子育てをめぐる現状の変化に、今の法律では対応できないところまで来ているということです。少子化や女性の社会進出、家庭や地域の子育て機能の低下など、かつてなかった多くの要因により、子育ての社会的支援の強化が望まれる時代となりました。今まで長い間、子育ては親の介護と同様家庭が担うべきもの、そして、母親の役割と見なされてきました。しかし子育ては本来男女ともに等しく担うべきであり、家庭の中だけでは不可能なのは明らかなことです。そしてそれは、母親が仕事を持っていようがいなかろうが、変わりはないのです。私は自分の子育ての中でそのことに気づき、回りの人にも呼びかけて青空共同保育を始めました。今から16年前のことです。多分、箕面での共同保育の第1号だったと思います。今の子育てをめぐる状況は、そのときとは比べものにならないほど厳しいと認識しています。すべての親が、また子どもにかかわるすべての機関が、そして、すべての大人が箕面で子育てをしていくための知恵を結集しなくてはならないときです。 新しい児童福祉法の中に、地域の子育て支援センターの整備や、幼稚園・保育園の相互乗り入れである幼保一元化などが盛り込まれています。今まで私たち市民が、自分たちの地域にどんな子育てのシステムが望ましいか、幼稚園、保育園の垣根を取り払って話し合ったことがあるでしょうか。保育は厚生省、教育は文部省と縦割りであることを批判しておきながら、自分たちもまた、幼稚園派、保育園派に分かれてしまっていたのです。子どもを幼稚園に通わせていた私を含め多くの親たちは、保育所の抱える問題をわかろうとはしなかったし、逆に保育所に子どもを預けている親たちは、保育所の中にしか目が向いていなかったのではないでしょうか。そのために、保育所をめぐる運動は、保育の条件を高めるための要求闘争の域を越えられずに、今日まできたのではないでしょうか。幼保の垣根を乗り越えて子どもたちが生き生き育つ箕面のまちをつくるべく、広い視野に立った子育て運動に高められていたら、本当に実のある子育て施策を提案できたかもしれません。その中身をつくってこれていない今、性急な民間の保育の導入は、公的保育の責任をあいまいにし、子育て産業に主導権を引き渡すだけです。 子どもの立場に立ったとき、病児保育や長時間保育より、まず育児休暇の充実を求めなくてはなりません。保育所以外の多様な保育システムも選択肢として考えていくことも必要です。いま箕面市でスタートしたばかりのファミリーサポート制度ですが、公的サービスでカバーできない状況に対応する施策として、2年前にこの事業をスタートさせた松本市では、着実に実績を上げているそうです。休日出勤や残業、あるいは軽い病気のときなどに利用度が高く、預かる方も、私的なやりとりでは事故などの点で不安だが、システムが確立して安心して預かれるようになったとのことです。そして、当の子どもは、この家庭的なサポートのおかげで情緒が安定し、また親にも余裕ができて、親子関係がスムーズにいくなどの成果が出てきているそうです。子どもたちの放課後の居場所については、学童保育の充実だけでは解決できません。箕面には子どもが安心して遊べるところが少な過ぎることを、すべての大人が考えなくてはなりません。もうそろそろ画一的な運動から一歩抜け出し、箕面の子どもを持つすべての親たちを巻き込める幅広い、そして柔軟な運動に展開していってもらいたいという願いを込めて、私の反対討論とします。 ○議長(谷茂男君) ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、請願第1号「子どもたちがいきいき育つ箕面のまちを保育・学童保育の充実をもとめる請願」を採決いたします。 本請願に対する委員長の報告は否決であります。 本請願の原案について採決いたします。本請願を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立)
    ○議長(谷茂男君) 起立者少数であります。 よって本請願は不採択と決しました。 この際、暫時休憩いたします。     (午後2時49分 休憩)   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     (午後3時10分 再開) ○議長(谷茂男君) これより休憩前に引き続き会議を開きます。 お諮りいたします。本日の会議時間は議事の都合により、この際あらかじめこれを延長いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ご異議なしと認めます。 よって本日の会議時間は延長することに決定いたしました。 次に、日程第41、「交通対策特別委員会経過報告の件」を議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。交通対策特別委員長 牧野芳治君 ◆交通対策特別委員長(牧野芳治君) 去る1月29日午前10時から開催いたしました第2回交通対策特別委員会につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果をご報告申し上げます。 当日の案件につきましては、1、都市計画道路御堂筋線(国道423号バイパス)の事業計画について2、国際文化公園都市モノレールについて3、北大阪急行線延伸構想について4、その他以上の4案件を設定いたしたものであります。 まず、案件1、「都市計画道路御堂筋線(国道423号バイパス)の事業計画」については、平成9年2月以降の取り組み経過と今後の整備スケジュールについて説明を受けたものであります。 この主な内容といたしましては、バイパスの南北坑口における境界立会や丈量図作成の進捗状況、及び当該事業の経過と計画内容のほか、関連して第二名神自動車道の事業経過や建設手順などについて説明がありました。 これに対して、本バイパス工事に係る総事業費と市負担額及び用地買収の範囲や工事残土の処理について、また、工事に伴う振動や騒音対策のほか、止々呂美地区における既設道路の改良計画と安全対策、及び国道423号を含む府内の7放射3環状軸の整備と北大阪急行線延伸構想との整合性などについて種々質疑があり、また、市民への情報公開及び車の総量規制を勘案した上でのバイパス通行料金の設定のほか、「水と緑の健康都市」のまちびらきとの整合性と交通緩和に向けた総合的な交通政策の推進などについて要望がありましたが、本件についてはこれを了とした次第であります。 次に、案件2、「国際文化公園都市モノレール」については、平成9年2月以降の取り組み経過及び今後の予定について説明を受けたものであります。 この主な内容といたしましては、モノレール第1期・第2期事業と川合駅の設置に係る協議と調整状況、及び豊川駅西側(箕面市側)へのアプローチのあり方のほか、茨木箕面丘陵線に関する取り組み経過などについて説明がありました。 これに対して、インフラ部分の費用負担額や鉄軌道工事と駅舎の整備スケジュール、及び本工事にかかる総事業費やランニングコストと乗降客数について、また、豊川駅に関して、駅西口の設置に係る説明会の開催予定と周辺整備における茨木市との協議調整、及び豊川駅西側へのアプローチに伴う事業費について、並びに川合駅に関して、設置費用と周辺のまちづくりについての考え方とモノレールにかかる費用負担額のルールなどについて、種々質疑、要望がありましたが、本件につきましてもこれを了とした次第であります。 次に、案件3、「北大阪急行線延伸構想」については、平成9年2月以降の取り組み経過及び今後の予定について説明を受けたものであります。 この主な内容といたしましては、北大阪急行線延伸推進会議における鉄道延伸要望や先進地事例調査等の活動内容、並びに北大阪急行線延伸構想調査の概要などについて説明がありました。 これに対して、国の運輸政策審議会における事業主体と国の補助制度に関する審議内容、及び鉄軌道への助成方法としての上下分離方式の採用、並びに公的助成制度の見直しの要請活動や北大阪急行線が延伸するまでの交通手段のあり方、交通政策策定への市民参加や萱野中央のまちづくり推進及び延伸構想調査報告書に基づいた取り組みなどについて、種々要望がありましたが、本件についてはこれを了とした次第であります。 次に、案件4、「その他」については、「市内バス路線の運行の充実」について報告を受けたものであります。 この主な内容といたしましては、箕面山麓線における新規路線開設の概要と既設路線の増便・始発の繰り上げ等の運行改善などについて説明がありました。 これに対し、東西バス路線の運行後と既設路線の運行改善後の利用状況について問われたほか、国の規制緩和などによるバス路線の廃止・縮小への対応、また、交通問題をとらまえる場合、市民の利便性を考えた取り組みや福祉バスの利便性の向上などについて、種々質疑、要望がありました。 以上、まことに簡略ではありますが、第2回交通対策特別委員会のご報告といたします。 ○議長(谷茂男君) 次に、日程第42「大規模地域整備開発特別委員会経過報告の件」を議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。大規模地域整備開発特別委員長 中川善夫君 ◆大規模地域整備開発特別委員長(中川善夫君) 去る2月5日午前10時から開催いたしました第3回大規模地域整備開発特別委員会につきまして、審査経過の概要とその結果をご報告申し上げます。 当日の案件につきましては、1、国際文化公園都市について2、水と緑の健康都市について3、箕面新都心整備について4、その他以上の4案件を設定いたしたものであります。 まず、案件1、「国際文化公園都市」につきましては、第2回当特別委員会以降の取り組みの経過及び今後の進め方について説明を受けたものであります。 この主な内容としては、国際文化公園都市に係る各種工事の進捗状況、土地区画整理に関する諸会議の開催、埋蔵文化財の調査状況及び行政界変更の協議内容、また、モノレール等の大阪府関連事業の進捗状況、川合・山の口地区まちづくり協議会役員会及び同二役会の活動状況について、それぞれ報告がなされるとともに、今後の進め方として、工事計画、土地区画整理審議会の開催、造成及び防災施工検討委員会の開催、行政界変更に係る事務手続、大阪府関連事業の実施予定及び川合・山の口地区の土地区画整理に関する事業計画などについて説明がありました。 以上の説明に対し、国際文化公園都市に関して、事業計画に対する課題整理の必要性をはじめ、事業全体の進行についての管理・調整、全体構想の明確な位置づけ及び開発の抜本的な見直し、また、埋蔵文化財発掘に関連して、出土状況や歴史・文化の伝承という視点でのまちづくりへの取り組み、発掘調査と工事スケジュールとの調整について、国際文化公園都市株式会社に係る経営見通しの根拠と買収面積減少によるまちづくりへの影響のほか、造成工事に係る盛土の規模と防災対策、地下水位や雨量の観測とその対応、事業計画変更の概要、鉄塔の移設とまちづくりとの関係、市域界変更についての考え方、まちびらき時における人口予測などについて、種々質疑、要望がありましたが、本件につきましては、これを了といたした次第であります。 次に、案件2、「水と緑の健康都市」につきましては、第2回当特別委員会以降の取り組みの経過及び今後の進め方について説明を受けたものであります。 この主な内容としては、土地区画整理審議会の設立と開催状況をはじめ、余野川ダム建設の取り組み状況、地元まちづくり協議会の活動状況についてそれぞれ報告がなされるとともに、今後の進め方として、水と緑の健康都市における土地区画整理の工事計画、余野川ダム建設に係る事業計画、地元要望への対応及び用地補償、既存集落地区の整備計画などについて説明がありました。 以上の説明に対し、当該事業に関して、周辺地域整備とのかかわりをはじめ、本市の考え方及び地元の意向を踏まえた進め方について、また、まちづくり協議会の位置づけとまちづくり推進条例との関係、周辺地元住民のまちづくりへの参画や意見反映の場の必要性、エイジレスタウンの概念と庁内エイジレスタウン研究会での現在の到達点、周辺整備における水質調査などの環境に配慮した取り組み、仮設調整池の容量などについて、種々質疑、要望がありましたが、本件につきましては、これを了といたした次第であります。 次に、案件3、「箕面新都心整備」につきましては、第2回当特別委員会以降の取り組みの経過及び今後の進め方について説明を受けたものであります。 この主な内容としては、萱野中央土地区画整理事業に関して、土地区画整理審議会及び同協議会の開催状況、地権者及び隣接住民への説明会の実施内容、事業の進捗状況、また、箕面新都心まちづくり協議会の先進地調査、同世話人会及び各部会の活動状況についてそれぞれ報告がなされるとともに、今後の進め方として、萱野中央土地区画整理事業及び箕面新都心まちづくりに係る事業スケジュールなどについて説明がありました。 以上の説明に対し、まちづくりに係る事業や進出企業の具体的な見通しと地権者参加による現実的な方策の必要性のほか、休耕補償に関して、実施に至った経過をはじめ、法的根拠や見解、また、他の区画整理事業への適用、北大阪急行線延伸の早期実現に向けた取り組みとめど、及び公共施設整備方針との関連、地権者へのまちづくりについての情報提供、土地活用についての本市の役割と積極的な対応、まちづくりアンケート結果の生かし方、ペデストリアンデッキ建設とその時期、千里川整備における市民参加の考え方、公共残土搬入の考え方と沿線住民への影響、造成による地下水脈や地盤の変化が周辺へ与える影響などについて、種々質疑、要望がありましたが、本件につきましては、これを了といたした次第であります。 次に、案件4、「その他」につきましては「3大プロジェクト長期推進計画」について説明を受けたものであります。 この主な内容としては、国際文化公園都市、水と緑の健康都市の関連施設整備に係る事業内容と役割分担をはじめ、箕面新都心整備の事業主体及び事業内容、3大プロジェクト事業への一般財源投資額の年度別推計などについて説明がありました。 以上の説明に対し、3大プロジェクト事業費の歳入を勘案した財政負担の見積もり、資料の取り扱いに対する考え方及び国際文化公園都市における小・中学校建設に係る児童生徒数の積算根拠などについて、種々質疑、要望がありました。 以上、まことに簡略ではありますが、第3回大規模地域整備開発特別委員会の審査結果のご報告といたします。 ○議長(谷茂男君) 次に、日程第43、第40号議案「箕面市教育委員会委員の任命について同意を求める件」を議題といたします。 議案を朗読いたさせます。事務局長 石田憲和君 ◎事務局長(石田憲和君)   (議案朗読) ○議長(谷茂男君) 市長から提案理由の説明を求めます。市長 橋本 卓君 ◎市長(橋本卓君) ただいまご上程になりました第40号議案「箕面市教育委員会委員の任命について同意を求める件」につきまして、提案理由とその内容のご説明を申し上げます。 本件は、本市教育委員会委員西尾日出子氏が、平成10年3月31日付をもって退任されますことに伴い、その後任として中垣芳隆氏を本市教育委員会委員に任命いたしたくご提案申し上げるものでございます。 中垣氏は、昭和44年3月、京都大学文学部をご卒業の後、同年4月に大阪府立阪南高等学校教諭として奉職され、昭和62年4月には大阪府教育委員会事務局指導第一課指導主事に、平成4年4月には大阪府教育委員会事務局指導第一課管理係長に、平成7年4月には大阪府教育委員会事務局高校教育課主席指導主事に、平成8年4月には大阪府教育委員会事務局高校教育課参事に就任されるなど要職を歴任され、その職責を全うされますとともに、豊富な経験と高邁な識見を持たれ、真に教育委員会委員として適任者であると存じ、ここに同氏を箕面市教育委員会委員に任命いたしたく、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により、ご提案申し上げるものでございます。何とぞよろしくご審議の上、ご同意賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(谷茂男君) これより質疑に入ります。 質疑の通告がありますので発言を許します。17番 斉藤 亨君 ◆17番(斉藤亨君) ただいま市長から提案がありました人事案件につきまして、質疑をいたします。 いま全国的に、小・中学生の間に新たな荒れの現象が広がり、学校現場では先生方の指導が入りにくい状況になっています。刃物を使っての殺傷事件が相次いで起こり、大きな社会問題になっています。本来、元気に遊び回り、勉強にも励んでいるはずの子どもたちが、未来の展望を失い、衝動的な暴力行為に走るのはなぜか、私たち大人が真剣に考えねばならない問題だと思います。この箕面市もまた、例外ではあり得るはずがありません。学校教育、家庭、そして地域社会など、箕面の実態から出発して、箕面の学校教育と社会教育をよりよくしていく必要があるときに、教育長になる予定の教育委員には、やはり箕面の教育に精通した方を任命するのがふさわしいのではないでしょうか。 中垣芳隆候補は、大阪市内と堺市内で高等学校の教諭を長く勤めた後、現在に至るまで府教委で高校教育の仕事をしてこられたという経歴が示すとおり、高校教育の専門家ではありますが、箕面の小・中学校のこと、箕面の社会教育のことなど、箕面の実情については、失礼な言い方になるかもしれませんが、余り精通しておられないのではないでしょうか。西尾教育長が今月末で退職された後、補充1人を含めた新しい教育委員会が次の教育長を任命するとはいえ、中垣氏が教育長に任命されるであろうことは、市長はじめ衆目の一致するところであります。それゆえ、中垣氏は事実上の教育長候補でありますから、私は、今回の教育委員会委員人事案件は、とりわけ重要な案件だと考えます。 そこで提案者の市長にお尋ねしたいのですが、どうして箕面の学校教育と社会教育の実情に明るい方を候補にしなかったのでしょうか。なぜ府教委に候補を求めたのでしょうか。候補を選ぶ経過について明快にお答え願いたいと思います。 ○議長(谷茂男君) ただいまの質疑に対する理事者の答弁を求めます。市長 橋本 卓君 ◎市長(橋本卓君) ただいまの斉藤議員さんのご質問にお答え申し上げます。 先ほどの提案理由説明でもご説明申し上げましたとおり、西尾日出子現箕面市教育委員会委員教育長から、来る3月31日付をもって退職いたしたい旨の申し出がありましたので、これを受理し、後任の人事について人選を進めてまいったところであります。箕面市の教育の現状は、斉藤議員さんもご案内のとおり、他市が抱えている課題と同じようなことは起こっておりますが、校長先生をはじめ現場の先生方の努力、総合学習などの新しい試みへの挑戦など、意欲的な取り組みが徐々に成果を上げつつあるのではないかと考えております。そこで私といたしましては、箕面市の文教行政水準をもう一段飛躍していただくために、箕面市の教育現場に明るい有能な人材、あるいは箕面市の教育現場での経験はないけれども、文教行政全般について豊富な識見を持たれ、かつ指導力があり、箕面市の教育現場についても間接的にご認識をいただいている人材などを対象に熟慮いたしました結果、広い視野、観点から、今後の箕面市の教育行政を推進展開していくために、大阪府教育委員会服部教育長様にご協力をお願いを申し上げまして、現高校教育課参事中垣芳隆氏の割愛のご配慮をいただいたのであります。 私は、大阪府教育委員会服部教育長様にご協力をお願いいたしました際にも、その後、中垣芳隆氏に直接ご面談申し上げましたときにも、私が大阪府教育委員会のご協力をいただき、幹部職員である方を箕面市教育委員会委員としてご就任をお願い申し上げるのは、文部省、大阪府教育委員会、箕面市教育委員会とつながる、いわゆる管理的教育行政の強化と誤解される発想とは全く逆の発想であって、むしろ義務教育を預かる箕面市の教育現場における課題、あるいは問題解決に、大阪府教育委員会で培われた経験と力量を発揮していただき、箕面市で生じるさまざまな課題、あるいは府下的な共通の課題について、大阪府教育委員会とともに、その課題解決への努力と協力をしていただきたいことにあることを強調いたしてまいりました。 また、箕面市の学校教育、生涯学習行政等の状況について、例えば、総合学習の試みが取り入れられていること、コンピューター教育も、大阪大学の協力によりインターネットの取り組みも進んでいること、学童保育事業と学童以外の児童を対象に、学校施設を利用した自由な遊び場事業を学童保育指導員の協力を得て実施していること、平成10年度においては、子育てに関して、教育的側面からも福祉的側面からも、総合的に施策を展開していくための組織対応を検討していること、学校施設の地域開放を進め、地域の教育力の活性化を考えていること、小学校と中学校の連携も、十分ではないけれども取り組みが始まっていることから、さらに中・高の連携を進める必要があること、小・中学校には全校に学校図書館司書の配置を、全中学校にはAETの配置を完了することなどについてご説明いたしてまいりました。その上で、私の意図するところをご理解いただきまして、服部教育長様におかれましては、中垣芳隆氏の割愛のご配慮をいただき、また、中垣氏におかれましても、本市議会のご同意をいただけるのであれば、お引き受けいただけるとのご承諾をいただいてまいりました。私は、中垣氏は教育公務員としてはもちろんのこと、障害児問題などに取り組んでこられた、人間としてもすばらしい人材であり、箕面市教育委員会委員として真に適任者であると同時に、箕面市の抱える教育課題や文教行政の向上に全力を尽くしていただける人材であると固く信じておりますので、ご理解を賜りまして、ご同意いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 以上でご答弁とさせていただきます。 ○議長(谷茂男君) 以上で通告による質疑は終わりました。ほかに質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ご異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。17番 斉藤 亨君 ◆17番(斉藤亨君) ただいま議題となっています第40号議案「箕面市教育委員会委員の任命について同意を求める件」につきまして、次の2つの理由で同意いたしかねます。 まず、1つ目の理由は、先ほども申し上げましたように、箕面の実情、箕面の学校のことや地域社会に精通した方を任命すべきであるということです。府教委からまるで出向するかのごとく箕面の教育長を4年間務めて、また府教委へ戻られる。そのような方は、きっと文部省の新学力観に基づくふるい分け教育と、日の丸・君が代を御旗にした国家主義的教育を箕面に残していかれるでしょう。そして、そのことを実績にして、また、府教委で新たな階段に上られることでしょう。府教委に箕面の教育長候補を求めるのではなく、地元箕面で探すべきではなかったでしょうか。 2つ目の理由は、教育委員会委員候補として不誠実だということです。この人事案件に対して同意するかしないかを判断するに当たって、私は府教委を訪ね、中垣氏に会い、質問書を渡してまいりました。質問書の中で4点質問しています。1つは、同和教育をやめるお考えはおありか、2つ目は、新学力観と国家主義的教育についてどうお考えか、3つ目は、子どもたちの新しい荒れの原因と対策をどう考えられるか、4つ目は、35人学級、さらには30人学級へと進めるための方策をどうするのか、でした。教育長になられたならば、箕面の教育行政の最高責任者として、これら4点は非常に重要なポイントとなるものであり、また、私たち日本共産党議員団としても同意するかしないかの判断基準となるはずのものでした。ところが6日後、私に送られてきた回答は、何とノーコメントでした。回答を回避したのです。ノーコメントの理由として、彼は次のように述べています。すなわち、「議会のご承認をいただいておりません現時点において、コメントをいたすことは適当ではない」と。これでは、どのような教育行政を目指しているのかわからない人物に白紙委任するのに等しいではありませんか。あるいは、目標を持たずに仕事をするつもりの人に教育長を任せることになるか、どっちかです。このようなまともに回答しようとしない態度は、不誠実だと言わざるを得ません。 以上、2つの理由により、私は同意することができません。以上で私の討論を終わります。 ○議長(谷茂男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。(“はい、議長”の声あり)6番 藤沢純一君 ◆6番(藤沢純一君) この議案について私、斉藤議員の意見を聞いてから判断しようと思いましたので、賛成の立場で意見を述べさせていただきたいというふうに思います。 基本的に私は橋本市長の特別職人事、仲間内から抜擢するという仲良し人事ということで常に批判してまいりました。今回はこの件については市外から人材を求めたということで、一定の評価をしたいというふうに思っております。しかしながら、いわゆる上級官庁である大阪府庁から持ってくるという、まさしく役人的発想から抜けていないなあという思いがしますので、今後特別職人事につきましては、地方分権の観点から、上級官庁から人を求めるということを、ぜひともやめてもらいたいというふうに思います。斉藤議員が危惧されていますように、箕面の教育界、本当にいま荒れていると思います。この中でこの人事は、私考えますのに、やはり冒険だと思います。いい方向に向かうように願いまして、私の賛成討論を終わりたいと思います。以上。(呼ぶ者あり) ○議長(谷茂男君) 静粛に願います。 ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第40号議案「箕面市教育委員会委員の任命について同意を求める件」を採決いたします。本案を原案どおり同意することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(谷茂男君) 起立者多数であります。 よって本案は原案どおり同意されました。 次に、日程第44、第41号議案「箕面市有功者の議決を求める件」を議題といたします。 議案を朗読いたさせます。事務局長 石田憲和君 ◎事務局長(石田憲和君)   (議案朗読) ○議長(谷茂男君) 市長から提案理由の説明を求めます。市長 橋本 卓君 ◎市長(橋本卓君) ただいまご上程になりました第41号議案「箕面市有功者の議決を求める件」につきまして、提案理由とその内容のご説明を申し上げます。 本件は、平成9年12月6日付をもって本市助役を退任されました毛利正幸氏を本市有功者として推薦いたしたく、ご提案申し上げるものでございます。 毛利氏は、平成元年2月1日から平成5年12月6日まで本市教育委員会教育長として、また、平成5年12月7日から平成9年12月6日まで本市助役として、通算8年余りにわたり重責を全うされ、本市行政の発展に尽くされた功績はまことに顕著であります。よって同氏を箕面市有功者表彰条例第2条第1号の規定により、本市有功者としてご提案申し上げるものでございます。 何とぞよろしくご審議の上、ご議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(谷茂男君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ご異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第41号議案「箕面市有功者の議決を求める件」を採決いたします。本案を原案どおり決することにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ご異議なしと認めます。 よって本案は原案どおり可決されました。 次に、日程第45、議員提出議案第1号「ダイオキシン汚染問題の解決を求める意見書」を議題といたします。 議案を朗読いたさせます。事務局長 石田憲和君 ◎事務局長(石田憲和君)   (議案朗読) ○議長(谷茂男君) 提案者を代表して内海議員から提案理由の説明を求めます。27番 内海辰郷君 ◆27番(内海辰郷君) ただいま上程されました議員提出議案第1号「ダイオキシン汚染問題の解決を求める意見書」について、提案者を代表して提案理由のご説明を申し上げます。なお説明につきましては、まことに勝手ながら、本文朗読をもってこれにかえさせていただきますので、ご了承賜りますようにお願いを申し上げます。議員提出議案第1号     「ダイオキシン汚染問題の解決を求める意見書」 日本における大量生産、大量消費、大量廃棄の経済構造のなか、各自治体や民間の廃棄物焼却の不適正処理により、ダイオキシン類による汚染が全国に広がっていることがやっと明らかになり、市民の中からも不安の声があがっている。ダイオキシン類には発癌性・催奇形性毒性や免疫機能を低下させる免疫毒性、クロロアクネなどの急性毒性、特定の遺伝子の発現を促すというホルモン攪乱作用があるともいわれている。 そのため、厚生省、環境庁はそれぞれダイオキシン類の耐容一日摂取量、健康リスク評価指針を定めるとともに、平成9年には、廃棄物処理法及び大気汚染防止法の政省令を公布し、廃棄物焼却炉の排ガス中のダイオキシン濃度に対する規制を実施することになった。しかし、この改正によっても国民の健康を守るには、まだまだ不十分である。 よって政府並びに大阪府におかれては、塩化ビニール製品などの使用抑制とダイオキシン汚染問題の早期解決を図るため、次の施策を速やかに推進されるよう要望する。1、ごみ焼却施設におけるダイオキシン生成の主な発生源とされる塩化ビニール製品などの生産、使用を抑制することや塩素系以外のものに代替化を図ること。また、塩化ビニール系製品の全面的な転換や代替化が図られるまでの間は、塩化ビニール系製品を識別できるようにすること。2、厚生省の耐容一日摂取量と環境庁の健康リスク評価指針の取り扱いについては、より厳しい基準を定めること。3、産業廃棄物の焼却施設のダイオキシン排出状況についても実態調査をし、必要な法規制を図ること。4、既設の焼却炉周辺における一般環境大気及び土壌、植物などのダイオキシン汚染実態調査等を行うとともに、これらの調査結果を公表し、所要の法規制を行うこと。5、国の廃棄物処理、再資源化対策予算を増額し、ダイオキシン類を削減する研究などに、従来以上の助成策を講ずること。 以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 平成10年3月27日                 箕面市議会 以上のとおりでありますので、何とぞよろしくご審議の上、ご採択賜りますようにお願いを申し上げます。 ○議長(谷茂男君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ご異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより議員提出議案第1号「ダイオキシン汚染問題の解決を求める意見書」を採決いたします。 本案を原案どおり採択することにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ご異議なしと認めます。 よって本案は原案どおり採択されました。 次に、日程第46、議員提出議案第2号「遺伝子組み換え食品に関する意見書」を議題といたします。 議案を朗読いたさせます。事務局長 石田憲和君 ◎事務局長(石田憲和君)   (議案朗読) ○議長(谷茂男君) 提案者を代表して稲尾議員から提案理由の説明を求めます。10番 稲尾寛一君 ◆10番(稲尾寛一君) ただいま上程されました議員提出議案第2号「遺伝子組み換え食品に関する意見書」について、提案者を代表して提案理由のご説明を申し上げます。なお説明につきましては、まことに勝手ながら、本文朗読をもってこれにかえさせていただきますので、ご了承賜りますようにお願いを申し上げます。議員提出議案第2号   「遺伝子組み換え食品に関する意見書」 組み換えDNA技術を応用して除草剤や害虫に対して抵抗力のある農作物、いわゆる「遺伝子組み換え作物」は、大豆・なたね・とうもろこし・じゃがいもなど6作物20品種が既に輸入されている。そしてこれらは、加工食品・調味料・食用油等として製品化され既に市販されているが、いずれも日常的な食生活に欠かせない必需品である。これらの原材料の大部分を輸入に頼っている日本では、今後の食生活に占める遺伝子組み換え食品の比重は、相当大きなものになる可能性がある。 遺伝子組み換え作物は、将来の食糧危機への対応策の一つとして注目を集める一方で、さまざまな懸念や不安が出されている。 長期間にわたり摂取した場合の人体に対する影響及び環境や生態系への影響については、いまだ解明されておらず、また一部の国において輸入制限されたり、表示を義務付ける措置が講じられている事実があることから、国民の間には、遺伝子組み換え食品について、さまざまな疑問と不安が生まれている。 よって政府におかれては、このような国民の不安に応えるため、遺伝子組み換え作物とその加工品について、次の事項を速やかに実施されるよう強く要望する。1、遺伝子組み換え作物及びそれを加えた食品については、その表示義務等の措置を早急に行なうこと。2、遺伝子組み換え作物及びそれを加えた食品についての安全性確認の努力をさらに強めること。以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 平成10年3月27日                 箕面市議会 以上のとおりでありますので、何とぞよろしくご審議の上、ご採択賜りますようにお願いを申し上げます。 ○議長(谷茂男君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ご異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより議員提出議案第2号「遺伝子組み換え食品に関する意見書」を採決いたします。 本案を原案どおり採択することにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ご異議なしと認めます。 よって本案は原案どおり採択されました。 なお、ただいま採択されました意見書は、直ちに関係要路に送付いたしたいと思いますが、個々の送付先につきましては、議長に一任願いたいと存じます。 次に、日程第47、「常任委員会の所管事項に関する事務調査の件」を議題といたします。 本件については、各常任委員長から別紙お手元に配付いたしております「常任委員会の所管事項に関する調査事件一覧表」のとおり、平成11年3月31日まで、閉会中も調査いたしたい旨の申し出があります。 お諮りいたします。各常任委員長の申し出のとおり決定いたすことにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ご異議なしと認めます。 よって、「常任委員会の所管事項に関する調査事件一覧表」のとおり、閉会中の調査に付することに決しました。 次に、日程第48、「一般質問」を行います。 質問の通告書が議長の手元まで提出されておりますので、順次発言を許します。まず、8番 神田隆生君 ◆8番(神田隆生君) 私は、箕面の公園について質問します。今回は、箕面東公園などの自然型公園と言うべき公園などについて質問を行います。 箕面市史では、「山林原野を占拠した貴族や社寺と、それを日常生活のために利用する住民との間に対立関係が生まれたのは奈良時代以来のことである」と、連綿と箕面の山と住民との関係について叙述されています。鎌倉時代の粟生村は、炭の重要な生産地であって、住民は禁制の山林内にまで炭窯を築いて伐木し、勝尾寺と争ったとあります。昭和35年には1万6,000俵もの切炭が箕面で生産されたと記されています。奈良時代のはるか以前から、箕面の山は農林業や住民の暮らしに密接に結びついた自然であります。そしてその自然は、そのほとんどは本来常緑広葉樹林であったものを、何百年、何千年と人が手を加え続けた二次林であり、そこを住みかとする動植物であります。箕面の自然の保全の中心的な課題の一つとなるのは、その奥が里山や雑木林などと呼ばれる、この二次林の保全であります。市史には、「昭和30年代後半に入ると石油・ガスストーブが急速に普及したので、40年代初頭には木炭生産は激減した」と書かれています。 昭和40年、1965年から今日1998年の間に、33年の年月が経過しています。一般的に里山は15年から30年の間隔で森林伐採、更新されていたと言われています。人が手を入れ続け何百年、何千年と続いたこの二次林とそこに住む動植物の営みが、この30年ほどの歳月の中で、ササユリやオオムラサキが減少したと言われるように、変化しているのです。この箕面の山林の保全と管理の本格的な新たなシステムづくりが、急ぎ求められています。山林の植生は一様ではなく、アカマツ林やクヌギ・コナラ林などの落葉広葉樹林、アカマツ落葉広葉樹混交林、常緑広葉樹林、杉・ヒノキ林、竹林などさまざまであります。当然、保全管理のためにあらかじめ植生調査等を行い、地形や日当たり、土壌条件を勘案して、動植物の種類を豊富にしたり、森林景観に配慮した管理計画をつくる必要があります。こうしたことも含めて、市民と専門家、そして、行政が、山林所有者の納得と協力のもと、箕面の山林の保全管理の市民運動を展開していかなければなりません。すでにこの間、環境保全課や公園緑地課で、それぞれ箕面市所有の山林の一部を使って、専門家や市民の皆さんとこうした取り組みに取り組んでいます。 この10年来、市民の声を受けて動植物などの調査と環境アセスメントを実施して、箕面東公園づくりに向けて用地購入が進められてきました。いよいよ、購入済み用地の一部地域が公園化実施されようとしています。里山の植生と景観をコンパクトに残すこの箕面東公園用地は、当初の計画どおり、里山の自然に親しむ公園として市民参加で事業を進め、保全管理を図っていかなければなりません。住宅地の中の自然公園として、また、箕面の山の保全管理を市民運動として楽しく進める学習の場として、子どもからお年寄りまで、気軽に立ち寄れる場として整備を進めていくべきであると考えます。箕面東公園整備についての市のお考えをお伺いいたします。 また、山の中では才ケ原池周辺の箕面市所有の山林を用地にして、野鳥の森としての整備計画が進められています。この野鳥の森整備事業を本格的な新たな山の保全管理のシステムづくりのモデル事業として、現在の市民参加手法を本格的に発展させて進める必要があります。市の考えをお聞きします。 さらに中央公園も自然型公園として整備をしていただくことを、以前、一般質問で取り上げました。現在の箕面市防災計画では、本市においては、第二総合運動場を防災拠点として対応するものとする、さらに将来的には、総合公園中央公園を防災拠点の機能を持たせて整備することとし、災害時の広域応援部隊の受け入れ及び活動拠点として活用を図れるものとするとされています。あの地形からしてどのように整備されるのか、想像はつきませんが、いずれにせよ、防災計画にも新たに位置づけられたものであり、この点からも早期の公園化を図っていただきたいと思うものであります。市のお考えをお示しください。 以上、一般質問といたします。 ○議長(谷茂男君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。助役 梶田 功君 ◎助役(梶田功君) ただいまの神田議員さんの箕面公園についてのご質問にお答えを申し上げます。 都市公園の整備促進につきましての国の方針は、平成8年度を初年度とする第6次都市公園等整備5カ年計画の中で、実施に当たっては都市の災害に対する安全性の確保、活力ある長寿福祉社会の形成、都市環境の保全及び改善、自然との共生、広域レクリエーション活動等、国民の多様なニーズに対応するための公園整備に重点を置いた計画的な整備の推進が掲げられております。本市におきましては、昭和45年度より本格的に公園の整備に着手し、緑とオープンスペースの確保を図り、子どもたちが安全で安心して遊び、育ち、安らぎやうるおいが感じられる都市施設として、市民の健康の増進、防災空間の確保、地域コミュニティ活動等の拠点として、今日まで唐池公園、西脇公園、芦原公園等々、多くの公園整備を積極的に推進いたしてまいったところでございます。しかし、今日的な社会情勢の変化によりまして、本市の財政事情も厳しい状況は、ご案内のとおりでございます。このような厳しい状況を踏まえて、今後どのように公園整備を推進すべきか、種々検討を重ねてまいりました結果、まずは、現在手がけております箕面東公園の慨成を主眼に置くこととし、一方、中長期的には土地区画整理事業の面的整備によって生み出される公園の整備等を行うとともに、その他公園整備につきましても、財政の許す範囲内で努力いたしてまいりたいと考えております。 お尋ねの第1点目の、箕面東公園の整備についてでありますが、同公園予定地は、貴重な動植物が生息する里山であり、比較的大規模な公園でありますことから、公園整備に際し、環境アセスメント調査を実施するとともに、公園誘致圏内の各自治会のご意見を踏まえまして、公園整備基本計画を策定いたしました。箕面東公園、いわゆる平成記念こどもの森は、このアセスメントの基本計画を踏まえて、緑豊かな森の自然を生かし、子どもたちが安全で自由に伸び伸びと活動ができる創意と工夫が生かされる自然学習の場として整備を進めるもので、平成3年度に平成記念こどもの森として国の指定を受けております。同年度より事業に着手し、今日まで土地所有者の温かいご理解を得まして、平成9年度末までに約34.3パーセントの事業用地の確保が可能となりましたことから、投資効果を高めるため、部分開園を目指し、平成10年度より墓の谷池を中心として工事に着手するものでございます。 これが内容といたしましては、自然の地形等を生かし、親水空間の確保を図りながら、既存の外院南2号公園と一体となった親水性のある公園として、墓の谷池の生息する水生植物等の保全と水辺の休憩所などの整備を図り、平成13年度には、部分開園を予定いたしております。今後は引き続き用地確保に努めながら、平成記念こどもの森基本計画に基づき、計画的に整備いたしてまいりたいと考えております。 次に2点目の、野鳥の森の整備計画についてでございますが、野鳥の森は、森林保全整備計画に位置づけられた市民の森構想に基づくものでございまして、市制40周年を記念し、多様化する市民ニーズに対応するため、市民参加のワークショップ手法を用いて検討いたしてまいりましたところ、才ケ原池周辺には貴重な動植物が生息しているなど、市街地に隣接し、良好な自然環境にあることが確認されました。このようなことから平成10年度は、確認されました貴重な動植物の生息環境と共生するにはどうあるべきかを、専門家の意見を拝聴し、自然環境保全のための環境設計を実施し、平成11年度に環境保全工事を行ってまいりたいと考えております。また、市民と専門家、行政の3者で成る才ケ原の森事務局が結成され、組織育て、人育て、森育てをコンセプトに活動いただいており、みずからの手で自然学習や体験学習の場として維持管理しながら、これまでの報告を行い、新規参加者を募ってまいりたいと存じます。 次に3点目の、中央公園の整備促進についてでございますが、ご指摘のとおり、平成8年度にさきの阪神・淡路大震災の教訓を踏まえまして策定いたしました箕面市地域防災計画に、第二総合運動場を防災拠点として位置づけがなされております。さらに将来的には、総合公園である中央公園も防災機能を持った公園として位置づけをいたしております。しかしながらご案内のとおり、現在施行中の当対池公園の整備や用地買収を進めております箕面東公園の整備、及び未整備の街区公園の整備を考えるとき、中央公園は、計画面積が12.8ヘクタールと広大な用地確保が必要であり、都市公園事業に対する国の補助金の縮減や本市財政状況からも、事業の実施に当たりましては相当長期化が予測されるところでございます。このことから中央公園の整備につきましては、これら事業の進捗及び御堂筋線の延伸の状況などを見きわめた上で取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願いを申し上げます。 以上、答弁といたします。 ○議長(谷茂男君) 次に、18番 布 邦夫君 ◆18番(布邦夫君) 日本共産党の布 邦夫です。私は2項目について質問を行います。 まず、契約事務について質問します。私は昨年12月に、清潔な行財政を進める立場から、契約事務にかかわって一般質問を行いました。改めて同様の内容も含め、お尋ねをします。私は入札後に予定価格を公表し、そのことを通じて、密室の行為を市民的に明らかにすることによって透明性の確保を図ることを求め、質問を行いました。ところが市は、以後発注する同種の工事の予定価格を類推させることになり、建設業者の真剣な見積もり努力を失わせ、業者間の価格調整を誘発するなど、公開すべきではないと考えていると、否定した見解を一貫して述べてきました。しかし、業者間の談合によって価格調整が行われ、公共事業が高い価格で施行される状況が大きく社会問題化される中で、国民的な批判が生じていることは、ご承知のとおりであります。市内業者などによる適正な受注調整の必要性があるとしても、税金の適切な投入の立場から、疑惑をなくすことは当然のことであります。昨年も指摘しました1位不動の原則も、昨年執行された全入札結果を見れば明らかであり、それを業者が工事を受注されるために努力をした結果だとする市答弁は、理由にもならない根拠であります。それは他の2位以下の業者の入札金額などを比べれば、他の業者にとっても不適切かつ無責任な見解であります。入札後の予定価格の公表、最低制限価格の公表についての見解を、改めてお尋ねします。 さて3月12日、市民団体、大阪市民ネットワーク代表の藤永延代さんが、横山ノック知事を相手取っての訴訟の判決があり、予定価格の事後公開は不正な談合の抑止につながり、ランクづけも公表することで適正かどうかの検証が可能になると、明快な判断を行いました。判決は、入札実施後に予定価格や最低制限価格を公開しても、将来の工事の価格を予想することには限界があり、入札に著しい支障が出るとまでは言えないと指摘、その上で、公開すれば入札の手続過程がより一層透明化され、予定価格の設定自体が割高でないかなどが広く検証でき、健全な財政事務をしていく上でも望ましいと、明快な見解を述べています。まさに、私が一貫して訴えてきた立場でもあります。また一方、入札情報公開について、建設相の諮問機関である中央建設業審議会は、去る2月4日、予定価格などの公表を求める答申を出し、建設省は新年度から公表の方針を示しています。また、政府の行政改革推進本部の規制緩和委員会も、予定価格の事後公表を98年度の早い時期に実施することと、地方自治体にも同様の措置をとるよう要請することを決めています。さらに昨日26日、大阪府は、4月1日以降の入札から、入札に係る予定価格と最低制限価格を事後公表することを発表しました。こうした状況の変化のもとで、本市でも入札後の予定価格の公表などを行い、市民的に契約内容の透明化を図ることは、必至の状況となっています。すでに、こうした措置をとっている自治体があることを、たびたび述べてもきました。予定価格、また最低制限価格の入札後の公表、その他について、新年度当初からの実施に向けて、箕面市の見解と今後の取り組みのスケジュールについて答弁を求めるものです。 次に、新年度の病院や老健施設における病院寝具にかかわり、お尋ねをします。病院開設以来、病院寝具のリースは、同一業者との間で随意契約が行われてきました。その事務的な対応として理解できるとしても、自治体の公的事業のあり方としては、問題を含んでいました。そうしたもとで寝具協会と厚生省などの癒着の構造が明らかになってきたことは、ご承知のとおりであります。本市では昨年は関係職員の努力で価格交渉を粘り強く行い、これまでの経費の削減が行われ、新年度に向けては、近隣市に先駆けて入札が行われてきました。しかし、落札価格は他の関連業務との関係で若干の削減があるとは言われているものの、随意契約時の価格と変わらない結果であり、現説の内容や入札時期の問題や、他の関連したクリーニングなどの随意契約などとの関係で、さらに今後も検討が必要でありましょう。こうした事業展開についての経過と結果、今後の契約方法についての見解をお尋ねします。 次に、人件費を中心とした業務の委託にかかわる契約についてお尋ねします。これまでも学校警備にかかわる事業、委託の契約などについて、本市でもさまざまな問題点が指摘されてきました。昨今、秘書課業務の一部委託や駐車場委託の問題、交通指導員の配置業務など、シルバー人材センターや箕面市都市開発会社、さらには人材派遣会社など、人材を要する団体、企業などによる清掃、管理業務など、警備業務など、さまざまな業務をめぐる複雑な問題が浮かび上がっています。また、労働法制の改悪の動きのもとで労働者の労働条件の改悪が、終身雇用制度の否定的な動きとも相まって、社会問題化となっています。箕面市でも行政改革の名のもとに、民間委託の動きで、さらにこうした問題を広げようとしています。例えば、こうした学校警備などの委託業務は3年ごとに入札が行われ、受注企業が変わっても、そこで働く労働者は基本的に変わりません。しかし労働者にとっては、同一の業務を継続できるのか、また、夏のボーナスが継続的に支給されるのか、不安でいっぱいです。発注元の箕面市は、業務が適正に行われればそれでよいという姿勢だけです。契約条件にきちんと定めれば、労働者の不安が基本的に解消されるのです。労使間の紛争で適正な業務が行われなければ、困るのは箕面市であり、市民なのです。もちろん、労働条件については基本的に労使間の問題でありますが、支給形態は別としても、ボーナスなどのあり方を含め、適正な業務に対する財政措置の積算検討を行うことは、行政として当然の業務であります。こうした背景のもと、労働者の労働条件の引き下げや雇用の継続などが、経費の削減、安上がりの行政との関係で、多くの問題を生じていますし、広げるでしょう。こうした業務のあり方及び労働者の権利拡大についての基本的な見解、また、人件費を中心とした継続した業務の委託のあり方など、今後適切な方向となるよう、検討すべきだと思いますが、その見解について伺うものであります。 第2の質問は、幼児教育、学校教育についてであります。先日、市内小学校の卒業式に出席しました。私はその際、今月末で退職されます西尾教育長と同席いたしましたが、私ごとでありますが、子ども2人がせいなん幼稚園で、当時園長でありました教育長にお世話になったことを思い、お礼を申し上げました。私は、1小学校区1公立幼稚園などを求めてきましたが、その後、公立幼稚園も多少増えてきました。その後、他の幼稚園では入園を求めるお母さん方によって抽選騒ぎになり、全員入園のために奔走したこともありました。また、先生や父母の協力で、子どもを守り育てるための園行事などの取り組みも経験しましたが、こうした活動は、今日学校と家庭の協力が叫ばれるとき、大いに参考になることを痛感いたしております。また、教育長就任後、2年保育を求める父母の願いにこたえ、4歳児2クラス化も進もうとしています。幼児教育にかかわってその第一線と、教育行政の責任者として携わってこられた教育長、今日の少子化の状況の中で、幼児教育の重要性、その中で果たすべき市立幼稚園の役割、私立幼稚園へ通う父母の負担軽減や、これまで幼児教育を担ってこられた私立幼稚園への助成、住民本位の幼保一元化など、これまでの本市における幼児教育の到達点と将来への展望について、どのようなご意見をお持ちか、この際、ぜひお伺いをいたしておきたいと思います。 今日、小・中学校の児童生徒の中に、新たな荒れの状況が生まれ、児童生徒・教師などへの殺傷事件が相次いで報道され、また、いじめや、いじめによる自殺も引き続き発生し、不登校や保健室登校の事態も多数存在し、しかもこうした状況が、いわゆる普通の子に見られる現象となっており、そうした子どもたちへの精神的負担がうっせきしていることを、強く感じます。箕面での児童生徒の実態も、いじめや万引き、不登校、保健室登校、暴力行為など、今日の世相と同様な状況をつくり出しています。今日の生徒の実態について、長年教育現場、教育行政に携わられた教育長は、どのような認識をお持ちでしょうか。また、こうした事態の解決のために、教育環境の改善、例えば、クラス定員の削減、養護教育や問題クラス対応など含めた教職員の増員、市民的道徳を身につけるけじめのある教育実践、教師集団の民主的討議と行動、適切な情報公開をもとに、教師や父母の意見を反映した学校長などの見識と行動、主権者国民の立場からの子どもを中心にした教育へ、学校と父母の連帯などが重要だと思いますが、今日的学校教育の問題点と将来の教育再建の道を展望したお考えをお聞きします。 民主的な教育現場を推進する上で、一つの重要な課題として女性幹部の登用があります。本市の小・中学校での教師数は、小・中学校で617名、そのうち女性教師は374名、ところが小・中学校での校長・教頭は40人のうち10名、中学校ではすべてが男性であります。まだまだ家事や育児に女性の負担が重い日本の社会的状況の中で、働く女性の困難は大変なものとなっています。こうした中で教育長は、女性教諭に対し昇任試験への受験などを働きかけ、励ますなど、女性の管理職登用に努力されてこられたことを伺っています。今後の小・中学校での女性教職員の管理職登用などについてのご見解を伺うものであります。 先般私は、教育委員会議の本年度の議事録をすべて読みました。基本的に毎月教育委員出席のもと、全教育委員会の課長職、担当主査出席のもとに会議が行われています。しかし、例えばさきの議会で私が取り上げました中学校での修学旅行での教師への暴行事件、学校での暴力事件による警察官導入事件等の報告と、それに伴う真剣な解決への展望、また、日本共産党市会議員団をはじめ各党派からの予算要望書の提出や報告など、極めて教育行政の今日的重要な事項についての論議が見えません。別途協議会などで話はされたとしても、教育行政の重要課題は会議でも行うべきです。民主的な教育委員会議にするために一層の努力が必要です。教育長就任後、「教育委員会だより」などの発行に努力された教育長の見解を、ただいま改めてお伺いしておきます。 最後に、この3月末をもって退任されます教育長及び教育次長など、教育委員会事務局の幹部の皆さん、教育行政をはじめ市行政に長期間に携わり、それぞれの責務において努力されたことに心から敬意を払います。また、この場におられる方やその他の職員の皆さんの中、早期退職制度で退職される方や、また、再雇用され、他の部署に配属される皆さんにも、この場をかりて感謝申し上げます。しかしこの教育問題が極めて大事なとき、教育長が体の不調があるとはいえ、任期いっぱいまで職責を全うされることを望むのは、酷なことだったのでしょうか。 ところで、この教育委員会では、教育長をはじめ多くの幹部職員が退職されます。それぞれ新たな部門でその経験を生かし、ご奮闘されると思いますが、本市教育行政にとって多くの問題、同和教育の終結、生徒の荒れ対策、クラス定数削減など山積いたしております。そうした中で、新たに配属される方々とともに、課長ほか全職員が共同して行政運営に努力されると思いますが、こうした事態は極めて異常な事態であり、業務に大きな影響、また、中断さえ生じます。本年度から新年度に向けてどのような体制で教育行政の充実、継続のためにどのような措置を講じられるのか、お伺いします。 以上で私の2項目についての質問を終わります。 ○議長(谷茂男君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。助役 柴田龍男君 ◎助役(柴田龍男君) 布議員さんのご質問にお答えを申し上げます。 まず初めに、契約事務についてのお尋ねのうち、1点目の、入札後の予定価格等の公表についてでございますが、ご承知のとおり、予定価格につきましては、入札の上限となるものであり、これを公開することは、今後の工事価格が類推されること、また、業者間の価格調整を誘発するおそれがあるとの理由から、非公開としてまいりました。このことは、昭和58年3月、建設省の諮問機関である中央建設業審議会が建議した「建設工事の入札制度の合理化対策等について」において、予定価格は事前事後とも公表すべきではないと述べられており、本市といたしましても、そのことを踏まえまして、これまで対応してきたところでございます。 一方、入札契約制度の改善に向けて、平成5年12月の中央建設業審議会から建議がなされ、国におきましては、入札契約制度の改革の一環として、一般競争入札の導入が講じられてきたところでございます。このことから本市といたしましても、箕面市建設工事等入札契約制度検討委員会を平成5年9月に設置し、審議を重ねた結果、制限つき一般競争入札の試行実施等を随時実施したところでございます。予定価格の事後公表につきましては、ご指摘のとおり、本年2月の「建設市場の構造変化に対応した今後の建設業の目指すべき方向について」と題した中央建設業審議会からの建議におきましても、入札契約制度のさらなる改善の中の一項目として、予定価格の事後公表は、積算基準に関する図書の公表が進み、すでに予定価格の類推が可能となっており、また、事後公表を行ったとしても、以降の工事の予定価格を類推することについては一定の限度があると述べ、予定価格の事後公表について推進することとされております。また、3月17日に発表されました本年4月から始まる政府の新たなる規制緩和推進3カ年計画原案でも、一般競争入札の対象工事の拡大、並びに予定価格の事後公表も実施することとされ、事後公表については、地方自治体にも要請することとされております。さらに大阪府が指名競争入札で発注した工事の予定価格の非公開につきまして、去る3月12日に大阪地裁が、予定価格の入札後の公開を求める判決を示し、非公開決定の取り消しを命じたことにつきましても、承知をいたしておるところでございます。 本市といたしましては、入札契約制度の公正な執行と透明性の一層の向上を図るため、本年4月から工事契約における連帯保証人制度の取りやめなど、事務の改善に努めてきているところでございます。今後は予定価格の入札後における公表につきましても、建設省の方針及び大阪府の動向、並びに近隣各市の状況を参考にしながら、箕面市建設工事等入札契約制度検討委員会で、実施に向け、事務的に審議を重ねて対応してまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願いを申し上げます。 次にお尋ねの、病院寝具の賃貸借契約の経過でございますが、昨年第1回定例会の一般質問におきましてご答弁申し上げましたとおり、平成10年度の事業実施に向け、平成9年度当初から契約内容につきまして種々検討し、平成9年第4回定例会におきまして、平成10年度から入札手続を行うべく、当該事業に係る債務負担行為のご承認をいただき、以後所定の事務手続を経て、平成10年1月21日に指名競争入札を執行いたしました。その結果、小山株式会社に決定し、現在担当課において事業実施に向け、細部の調整をいたしておるところでございます。ご指摘の入札時期の問題につきましては、今回の契約内容における医療用寝具類、病院職員用白衣等、タオル類及びマットレスは、既製品の使用を基本としており、現場説明会を含め、事業開始時期までの約2カ月間の期間というのは、契約業者における準備期間としては問題はないと判断いたしております。しかし、今後特別な準備が必要な事項が発生した場合においては、事業の開始準備が整う期間を調査の上、入札時期を検討してまいりたいと考えております。 次に、洗濯業務の契約についてでございますが、当該寝具類等は、医療用寝具の契約業者の所有であり、他の業者での洗濯については品質保証の観点から、また一方、いわゆるリネン関係の管理につきましては、病院内のリネン室で一括管理により衛生管理に努めておりますが、多種大量なリネン類を効率よく衛生管理する上で、同時に複数の業者が参入することが、管理体制に混乱を招くおそれがあると考えておりますので、当該業者と随意契約を行っておるところでございます。また、業務内容の差異により予算科目が異なることから、契約時期及び事務を個々に行っておりますが、基本的には、医療用寝具類の賃貸借業務と洗濯業務は一体的な業務として、円滑なリネン管理を行うことも、病院運営の効率化の一つと考えております。今後も患者に安心して治療を受けていただける衛生管理はもとより、親切で信頼される病院をモットーに、病院の運営を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願い申し上げます。 次に、業務の委託にかかわる基本的な見解についてのお尋ねでございますが、今日の行政対応につきましては、財源の伸びが期待できない厳しい財政状況の中で、新たな行政需要にこたえる市民サービスを展開するためには、行政コストの削減とともに、効率的な執行体制のもと、事務事業を展開する必要がございます。民間委託に対する基本的な考え方につきましては、行政減量化手法、すなわち人件費のコスト削減のみを目的とするものではなく、行政機能の適切な外部移転による行政の効率性・創造性を高め、行政と市民、企業等が、それぞれの知力・活力を引き出し、新たな行政環境の枠組みを構築することであると考えております。平成8年3月に策定いたしました行政改革大綱におきましては、民間委託の活用に当たっての基本的事項として、「民間委託の多面的効果の活用を推進する」、「民間委託の活用に当たっては、サービス効果、経済性、効率性、専門的知識、技術及び市民自治の高揚等の視点から、業務別に分析検討する」といたしております。 労働者の労働条件の引き下げや雇用の継続などが、経費の節減、安上がりの行政との関係で、多くの問題が生じているとの具体的事例として、学校警備業務を挙げて種々問題点をご指摘いただいたところでございますが、民間委託の活用に当たりましては、まず第1には、コストとサービスの双方で検討し、プライバシーの保護、責任の所在の明確化、第2には、低コスト・能率化だけを追求するのではなく、きめ細かなサービスの確保、第3には、委託に伴う管理体制、執行体制の条件の整備、第4には、委託業者の選定については競争原理を導入し、一業者の長期化によるコストの上昇の弊害の防止、第5には、業務形態が変わることによる職員の処遇、といった課題を解決した上で、法令の適合性、行政責任の確保、市民サービスの向上及び経済性効果を判断基準とし、委託の適否を決定し、委託先につきましてもさまざまな観点から選定し、判断してまいりたいと考えております。なお、委託業務を受注された企業で働いておられる労働者の契約条件の問題につきましては、基本的には受注をされた企業固有の問題でございまして、直接的には行政指導できる立場にはございませんが、良好な市民サービスを提供するということを第一に考え、個々の事情に応じて可能な限り対応してまいりたいと存じますので、ご理解を賜りたいと存じます。 学校教育につきましては、所管の教育委員会西尾教育長よりご答弁申し上げます。 ○議長(谷茂男君) 教育長 西尾日出子君 ◎教育長(西尾日出子君) 布議員さんの幼稚園、学校教育についてのご質問にお答えいたします。 幼児教育の重要性につきましては、公教育の柱の一つとして位置づけており、箕面市教育基本方針において、幼児期は、生涯にわたる人間形成の基礎を培う大切な時期として認識いたし、そのため幼児一人ひとりの特性を十分に把握し、心身のバランスのとれた全体的な発達を促す指導に努めるよう方向性を示し、各幼稚園においてはこの方向性を踏まえ、幼稚園教育要領に沿って、発達段階に応じた保育を行っております。また、教職員は園児の主体的活動を促す環境を構成し、画一的な遊び指導ではなく、園児が多様なニーズに沿って遊びを選べるよう工夫し支援することを通して、生きる力の基礎を培う保育活動に努め、幼児期から個性を重視し、自己の目当ての実現に向けて根気よく努力し、友達を思いやるやさしい心を持った園児の育成に努めております。 教育委員会といたしましても、園内の研究保育の充実を図り、教職員の指導力の向上を図るとともに、園児が豊かな体験を通して生き生き活動できる保育に取り組むよう指導いたしております。特に基本的生活習慣の定着と生活指導にかかわります点については、小・中学校と連携した教育懇談会等で、幼稚園生活だけではなく義務教育9カ年の長いスパンに立って、発達段階を考慮しながら取り組むよう指導いたしております。私立幼稚園についても、今後も保護者負担の点につきましては、公立との格差是正を図る努力をいたしまして、公立・私立幼稚園とは相互に連携を持って幼児教育を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 次に、平成10年1月28日の黒磯北中学校生徒によるナイフ刺殺事件以降、中学生による事案が報道され、これまでなかった「普通の子」「むかつく」「キレる」などの用語が使われ、事案を起こす生徒の内面理解の困難さ等、事態の深刻さが伝えられております。教育委員会といたしましても、生徒の変容や内面理解の困難さにつきましては、学校から詳細な報告を受けており、危機感とともに組織的支援の必要性を改めて認識いたしているところでございます。 さて議員さんご指摘のとおり、本市の中学校におきましても、さまざまな生徒指導上の問題がございます。特に問題と思える大きな事案につきましては、今後も文教常任委員の先生方にはご報告を申し上げたいと考えております。ご心配をおかけいたしました市内中学校の生徒の事案につきましては、警察をはじめとする関係機関、学校長や保護者の努力により解決を見、加害生徒も犯した罪を悔い、更生する日々を送っていると聞いております。また、他の事案といたしまして、教員と生徒の問題の受けとめ方の違いから生徒の不信感が募り、そして、解決に長い努力を要した事案もございます。この事案につきましては、生徒が教員に手を出したり、なかなか授業に入らないなどの問題行動や、警察と関係機関との連携につきましても、保護者の理解が十分得られない側面もありました。しかし学校が粘り強く保護者懇談会を重ね、事態の推移の説明や指導に当たっての考え方を伝え、保護者の協力を依頼するとともに、学習理解を助けるため補充学習会を開いたり、生徒の気持ちを受けとめる努力を重ねる中で、生徒の気持ちも落ち着き、卒業式の日には、これら生徒が学校長や先生方に苦労をかけたお礼を言い、そして、保護者の皆様方、校長先生や先生方、養護教諭の先生方にもお礼を申され、新たな出発に当たって頑張る決意を告げて、子どもたちは巣立っていってくれたと報告を受けております。 この間教育委員会といたしましても、学校を支援するために指導主事を派遣し、必要に応じて指示や指導助言を行うとともに、関係機関と連携を図り、大阪府教育委員会に対しまして、学生カウンセラー「ふれあいフレンド」の派遣を依頼いたしまして、新年度は文部省派遣のカウンセラー1名増の2名、府派遣1名、市費2名の計5名を7校の中学校に配置することになりました。これまで学校に対しましては、子どもの問題行動の指導に当たっては、体罰は言うまでもなく、いたずらに感情的な叱責に陥ることなく、子ども理解に努め、不易流行を踏まえ、是は是、非は非として教職員の共通理解を図り、校内体制を整備し、校長がリーダーシップを発揮し、教職員が一致して取り組むよう、指導してまいっているところでございます。しかし学校は、社会の価値観の多様化や、少子化に伴う親の過保護や放任などの影響を受け、思春期の子どもの内面を理解することについては非常な困難が伴っていることも事実でございます。これが対応につきましては、カウンセリング等の専門的なアドバイスも必要であります。また保護者に対しては、多様な価値観に対応しつつ、一方では社会規範の尊重など、学校として理解を求めなければならないことも多くあり、家庭の教育力の向上の問題ともあわせ、多くの時間を要すると考えております。これらの点を勘案しつつ、教育委員会といたしましては先ほど申し上げましたように、スクールカウンセラー5名を配置し学校を支援するとともに、これまで以上に関係機関や保護者、地域との連携を図り、学校においては、21世紀を担う子どもが生きる力をはぐくみ自己実現を図れるよう、生徒指導の充実推進を目指して学校を指導してまいりたいと考えております。 次に、女性幹部の登用についてですが、先生ご指摘のとおり、平成9年度は本市小・中学校府費負担教職員を617名配置いたし、そのうち女性教職員は61パーセントに当たる374名であります。校長・教頭の女性管理職登用につきましては、小学校は26名中38パーセントに当たる校長5名、教頭5名の計10名が女性であり、中学校は14名全員が男性となっております。府下市町村の女性管理職の登用につきましては、本市が府下市町村の中では高い登用率でございます。今後とも中学校の女性管理職の登用につきましては、教職員人事基本方針に従い、その職責にふさわしい高い識見と指導力を備えた人材を、積極的に平成10年度は3名登用してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 次に、教育委員会議のあり方についてでございますが、ご存じのように、教育委員会議は教育の専門家のみの意見に偏ることなく、学識経験豊富、かつ豊かな社会性を有した教育委員の皆さんの合議制により、幅広い視野から教育、学術及び文化に関し、大局的立場に立ち、教育行政の方針や大綱を決定していただいているところでございます。本市の教育委員会議は、ご存じのとおり月1回定例的に公開を原則に開催しており、その開催日時は、市民に広く知っていただくため、箕面市役所本庁掲示板に告示したり、そして、タッキー816等の方法でお知らせいたしております。会議の議案書や会議録は、会議終了後、市役所本庁及び公立図書館で閲覧できるようになっております。また、これからの教育委員会議は、地域特性を踏まえた学校教育の充実や生涯学習の整備など、社会情勢の変化や行政課題に積極的に対応するために、教育委員会議以外にも教育委員協議会や教育委員懇談会を、随時開催しているところであります。また、教育現場の状況や要望を的確に把握していただくために、教育委員の幼・小・中学校への訪問や、校長や教職員との懇談なども行っております。また、課題等に関する理解や知識を深めるために研修会を開催するとともに、連携を図るために、豊能地区教育委員会研修会を開催し、情報の交換を行っております。しかしながら、より以上に教育課題を的確に把握し、それを教育行政に反映させていくことが重要であることは、議員さんご指摘のとおりであり、より一層努力してまいりたいと存じますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 最後に、来る3月31日付をもちまして、一身上の都合で退任します私をはじめ、早期退職制度で退職する教育委員会の幹部に心温まるお言葉を賜り、まことにありがとうございます。一同に成りかわりましてお礼を申し上げます。さて布議員さんのご指摘のとおり、本市教育行政にとってはまだまだ多くの問題がございます。新しい幹部職員も、新教育長とともに心一つにして、これらの課題に立ち向かっていただけるものと推察をいたします。したがって、本市教育委員会の行政運営につきましては、私個人にとりまして心残りではございますが、何ら危惧はいたしておりません。ますます充実し、発展し、教育水準を維持向上していくものと考えております。布議員さんをはじめ、議員各位におかれましても、何とぞ今後とも本市教育委員会に対し深いご理解とご支持、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、私の答弁を終わります。 ○議長(谷茂男君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会とし、明3月28日より3月29日まで2日間休会し、3月30日午前10時より本会議を再開いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか  (“異議なし”の声あり) ○議長(谷茂男君) ご異議なしと認めます。 よって明3月28日より3月29日まで2日間休会し、3月30日午前10時より本会議を再開することに決しました。 本日はこれをもって延会いたします。     (午後4時48分 延会)---------------------------------------  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。                  箕面市議会議長    谷 茂男                  箕面市議会議員    神田隆生                  箕面市議会議員    森岡利秋...